キシリトール
◇キシリトールとは?
キシリトールは前回、解説した
「ソルビトール」や「エリスリトール」と同じ
「糖アルコール」と呼ばれる甘味料の一種です。
その発見は1960年代くらいと結構最近で、
自然においては苺やラズベリーなど
様々な果物、野菜に含まれている糖です。
製菓や調理で使われるような「キリシトール」は
樫や白樺などの木から採取されます。
と言ってもこの時点では「キリシトール」ではなく
「キシラン」と呼ばれる物質が抽出されます。
◇キシリトールの構造
上記の「キシラン」が
「キシリトール」になるまでには
3段回工程があります。
まず、原料となる「キシラン」を加水分解
することで「キシロース」という物質に
変わります。
これをさらに水素分子を2個添加し、還元させます。
◇キシリトールの特徴
○一般的な砂糖とほぼ同じ甘さ
他の「糖アルコール」である
「ソルビトール」や「マルチトール」などは
砂糖(グラニュー糖)と比べてみると
甘さが控えめで、特に「ソルビトール」は
60%ほどの甘さになります。
しかしキシリトールの場合は
甘味度が砂糖と変わりません。
その為、砂糖の代用をする際の微調整が比較的
楽ですし、後述する特徴から身体面でも
利点があります。
○カロリーは砂糖より低い
上述の甘さは砂糖と変わらないのにも関わらず
カロリーは砂糖の75%ほどと低くなっています。
この理由から、ダイエット食品でも使用されている
ことがあります。
○清涼感がある
ソルビトールと同じく、
水分に溶けることで熱を吸収する
「吸熱反応」の特性を持ち、その効果は
砂糖の8倍です。
よくコンビニなどでも見かける
キリシトールが入っているガムのスーッとした
清涼感はこの反応によるためです。
○虫歯を予防する
この特徴はよく耳にする気がします。
キシリトールは他の糖とは違い
虫歯の原因となる酸をつくりません。
また、酸を中和する作用もあるため
虫歯を予防する効果を持ちます。
○肌の保湿
乳液やローションなどの成分をみると
トレハロースが配合されていることがあります。
これは水溶性でありながら保湿性に富み
肌に馴染みやすくかつ肌を乾燥から守る効果が
あるからです。
○骨粗鬆症を予防する
キシリトールは歯だけでなく骨に対しても
良い効能を持つことがわかっています。
※bitesjapansquadの投稿 : Ironman_fe
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?