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#01:イタリア世界大会記2023 出発からもちろんトラブル続き!

※これから目指す方たちのためにリアルな現場裏をお伝えします。

 毎回毎回トラブルは発生します。
2017年は空港での没収物が厳しかったり、
向こうに着いてトラックでで出発した矢先、
道路脇の縁石に乗り上げパンクし立往生。
自分たちで夜な夜なタイヤ交換をしました。
競技中にも怒号が飛び交うトラブルが。。

2019年も競技中の事件や、ホテルに入れなくなる事件など。

2021年については、
そもそも大人数が羽田出発便のチェックインの許可が出ず結果乗れない、
というまさかの事態から幕を開けました。

2023年、今年は選手ではなくサポートで入り、
出発前に確認できることは綿密に確認していましたが、
不穏な予感はなんとなく感じていました。


荷物オーバーにならないよう、
何か月も前から、各自の重量を確認する手はずで進めて来ました。
全体合同打ち合わせでも重要事項として確認しあいました。
とにかく準備期間中に前もって重量を出しておく。

カタール航空では持ち込める重量は手持ち7kg、預け入れ30kg。

破損の懸念のあるものなどを手持ちにして前もって入念に重量の調整をしていきます。
出発3日前にチーム中山和大さんの川野さんから「空き」があるか聞かれました。

大塚の荷物は10日間のイタリア滞在とはいえ、いつもの軽いリュック一つ。
したがって他の人の荷物を37kg持てる余裕があります。

チーム大塚の2人の選手に現在の重量をたずねると、
一人が42kg(12kgオーバーを大塚に)
Tくんが32kgプラスα(2kgプラスαを大塚に)とのこと。
これなら全く問題はありません。


でも、「いま一度計ってみます」とTくん。
翌日の約束の時間になっても報告はなく、深夜に、
45kgほどになりますとのこと。
川野さんに
「すみません、難しいかもしれません」、とお伝えしました。

そして当日、
「18時に空港に行って重量調整します!」
と言っていたTくん、時間になっても来ません。

1時間半ほど過ぎて現れたTくん、
「65kgくらいになりました」
とのこと。
さらに20kgオーバー!
一同驚愕して、とりあえず量ろう!
と空港の量りで量る事に。

ここからが
Tくんマジック。

95kgある事が判明!!!!!

超過60kg!カタール航空の超過料金で42万円です。


皆で調整すると同時に、
優先度の低い過剰な「予備」から空港に捨てまくります。
(羽田空港さん、すみませんでした)


みんな優しく、
選手が結果を出す事を全力で考えてくれる人たちが周りにいるんだから、
言われたときにちゃんと重量を調べ前もって報告しておけば前もってみんな助けてくれるのにー。
レシピの重量も量らずもがな、
レシピの数字を足して予備数量をかけるだけなのにー。
5分!の作業!
ほんのちょっとの事が重大事件に繋がります。


そしてチーム中山和大さんの方でもトラブル発生。
松田みどりさんの繊細なパスティヤージュを手持ちで用意していたものが、
ストップをかけられてしまいました。
これは航空会社窓口担当者の采配が微妙なとろです、人によるかもしれません。

食い下がっても食い下がっても首を横に振り続けられます。
本当にこれにかけて長時間準備しているので、
この時の絶望感はひとたまりも有りません。

アクシデントによるトラブルで乗り込み時間ギリギリになってしまいました。
なんとかやっと収めて一同、急いで向かおう!
となった矢先、Tくんが見当たりません。

しばらく前にトイレに行ったとのこと。
みんなで待ちに待っても戻って来ず、電話をかけますが出ません。

全員が乗れなくなると大変な事になるので先頭チームには進んでもらいます。

優しいマルガージェラートの大西くんが発見してくれ、
なんとか飛行機に駆け込み、乗り込みました。

※つづく

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