この仕事を選んだわけは全く興味がなかったから | パティシエ
僕の仕事はパティシエです。
いままでパティスリーやレストラン、流通商品の開発から製造を行い、携わった商品が皆様の近くにもあるかもしれません。
パティシエのコンクールにも挑戦し、
2021年10月ミラノで行われたパティシエの国際大会では日本代表チームとして出場し優勝することもできました。
この仕事を選んだわけは全く興味がなかったから
まず先に謝罪をさせて頂きたいのは、
この仕事を選んだわけは、
「美味しいお菓子で人の喜ぶ顔が見たかったから」
といったよくあるキラキラしたものではないということ。
そこに至るまでを順に追っていきたいと思います。
幼少時代
僕の祖父は画家、両親は俳優、
いま思うと変わった環境だったかもしれません。
祖父が夜中まで絵を毎日描いていたり、
父の声が日常的にテレビや、映画館から聴こえたり。
祖父の展覧会もそうですが、様々な美術展、芝居、演劇、コンサートを観に母親に連れていかれました。
その環境下、「創造性」といった概念が空気のように存在していて、
絵を描く、ブロック遊び、工作などの「子供の遊び」に些細に、密接に日常的に繋がっていました。
アイディアが沸いたり考えたりしているときは脳が一時の集中状態になり、ワクワクするのはその時から今も変わっていません。
家庭内スイーツコンクール
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