心の傷を癒すということ
ー誰も、ひとりぼっちにさせへん。
今日心洗われる映画を、観ました。
息抜きにとひとりで、観ました。
大好きな映画館、旧居留地にある
シネリーブル神戸で、観ました。
77年生まれの僕にとって
映画で描かれた世界は、
人生の回顧録のようでした。
自分が小さな頃の未だ知らない神戸。
青春時代を過ごした神戸。
「心の傷を癒すということ」は
今から26年前、阪神・淡路大震災
発生時に、自ら被災しながらも
被災した人々の心のケアに奔走した
若き精神科医 安克昌さんを描いた
オリジナルストーリーです。
2020年1月からNHKでドラマとして
放送されたそうですから、ご存知の方
も多いかも知れません。
劇場版「心の傷を癒すということ」は
主人公である安先生の、妻や家族、
友人などプライベートに大きく
スポットを当てた編集が
成されていると言います。
それだけに、見る人は、自らの
人間関係と照らし合わせ、重ねて
胸が熱くなるのでしょう。
かく云う、僕も。
・
母を交通事故で亡くした母は
「気ぃつけなあかんで、ほんまに」
が口癖で。私たち四兄弟はもとより
きっと、8人に増えた孫たちにも
愛を込めて伝えるのでしょう。
子供たちの祖母として、
父の母として。
一人息子の名前を付けたのは、
まだ、妻のお腹の膨らみが
小さな頃でした。
お腹の中にいる時から
名前で呼びたい。
そんな風に考えた僕たちは、
まだ性別もわからないわが子に
名前を付けることにしたのです。
だから、男女兼用の名前を選出。
気がはやいと言われながら、
先んじてファミリアで求めたのは、
そう、黄色の子供服でした。
・
震災を体験した子供たちの心象。
安先生の子供の心の見立ては、
堂に行ったものでした。
親になった今、父母の親心を顧みて、
子供だった頃を思い出して、
子供心に想いを寄せる。
大切なことを大切にする尊さを
この映画は教えてくれます。
・
父母も、その父母もわが身なり。
われを、愛せよ。
われを、敬せよ。
おじいちゃんが教えてくれた
有名な二宮尊徳の詩です。
今では、座右の銘となっています。
追伸
1981年のポートピア博覧会のポスターが
劇中で散見されます。
ご多分に漏れず、明石の実家のそこ
ここにもシールが貼ってありました。
そして今も。
時代を示すような節目って
後になって大きな役割を担ったりする
のだと、思ったりするのです。