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静かなキッチンには枯れた花と枯れかけた花。作業に基づいて配置された調理器具。燻ったタバコ。暁烏。

    • 彼は彼女より早く起きた。そしてぎゅっと抱きしめたあと布団を出た。抱きしめる度に布団から出難くなる。できればこのままずっと寝ておきたい。外は暗い。彼女の体が熱くきもちい。決意して布団を出れば冷たい服を着た。米を炊き、タバコを吸う。外が暗い間にこの部屋を出る。昨日の味噌汁に火をかけた

      • 俯瞰は便利だが三次元を二次元に堕落させることだと彼は言った。かといって近視はバカだ。彼はどちらが良いとも言わなかった。彼はどちらか選べと言われれば何にだってどちらもいらないと言った。  その後にいい女は男を選ぶ権利がある。と言った。  ダメな女は何も選べないんだ。だからダメなんだ

        • よそ者であることは彼にっとってアイデンティティになりつつあった、おれに誇りがあるとするならよそ者であることだと言った。しかし彼はインサイダーの利点を知っていた。アウトサイダーは全てを見通すが、インサイダーはアウトサイダーを見ることでいかにも俯瞰した答えに辿り着くのだった。

        • 静かなキッチンには枯れた花と枯れかけた花。作業に基づいて配置された調理器具。燻ったタバコ。暁烏。

        • 彼は彼女より早く起きた。そしてぎゅっと抱きしめたあと布団を出た。抱きしめる度に布団から出難くなる。できればこのままずっと寝ておきたい。外は暗い。彼女の体が熱くきもちい。決意して布団を出れば冷たい服を着た。米を炊き、タバコを吸う。外が暗い間にこの部屋を出る。昨日の味噌汁に火をかけた

        • 俯瞰は便利だが三次元を二次元に堕落させることだと彼は言った。かといって近視はバカだ。彼はどちらが良いとも言わなかった。彼はどちらか選べと言われれば何にだってどちらもいらないと言った。  その後にいい女は男を選ぶ権利がある。と言った。  ダメな女は何も選べないんだ。だからダメなんだ

        • よそ者であることは彼にっとってアイデンティティになりつつあった、おれに誇りがあるとするならよそ者であることだと言った。しかし彼はインサイダーの利点を知っていた。アウトサイダーは全てを見通すが、インサイダーはアウトサイダーを見ることでいかにも俯瞰した答えに辿り着くのだった。

          よそ者でいることで輪の中に入ることができるのを知った。よそ者でない振る舞いをすると輪から弾かれた。だからよそ者であることをやめなかった。まだやめない。よそ者であることは一つの哲学だった。しかしもしこのまま、薄汚れた、輝かしい誇りを手にできないよそ者で終わると思ったら怖かった。

          よそ者でいることで輪の中に入ることができるのを知った。よそ者でない振る舞いをすると輪から弾かれた。だからよそ者であることをやめなかった。まだやめない。よそ者であることは一つの哲学だった。しかしもしこのまま、薄汚れた、輝かしい誇りを手にできないよそ者で終わると思ったら怖かった。

          目的はなかったが、目的は必要だった。誇りは無かった。歩くことに必要がなかったからだ。彼は歩くことをやめた時誇りが必要になると言っていた。彼は誇りを嫌悪していたが、いつの日か自分もそれを手にすることを知っていた。薄汚れた自尊心を光って見せること、それを誇りだと言った。

          目的はなかったが、目的は必要だった。誇りは無かった。歩くことに必要がなかったからだ。彼は歩くことをやめた時誇りが必要になると言っていた。彼は誇りを嫌悪していたが、いつの日か自分もそれを手にすることを知っていた。薄汚れた自尊心を光って見せること、それを誇りだと言った。

          金、体力、フットワークを彼に与えたが、相手の気持ちになる思慮深さを奪った。彼はもう歩むことでしか人と分かり合えなかった。一緒に歩むことで分かり合えると信じて疑わなかった。彼は十分に優しかったが、ある地点からとても優しくなかった。言い訳は全て懺悔だった。そのある地点から愛はやめた。

          金、体力、フットワークを彼に与えたが、相手の気持ちになる思慮深さを奪った。彼はもう歩むことでしか人と分かり合えなかった。一緒に歩むことで分かり合えると信じて疑わなかった。彼は十分に優しかったが、ある地点からとても優しくなかった。言い訳は全て懺悔だった。そのある地点から愛はやめた。

          南にわっしょい北にがっぽい

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          昼下がりの日の光、労働と同じ理由で愛がおこる

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          愛とうんこ

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          何が悪い

          紳士のこども還り 普通になりたいと願い、食事睡眠労働、時間通りのことを律儀にしてると、簡単に普通になれた。普通な自分が嫌だと思うほどに普通になれた。  これは僕の周りを取り巻く普通だ。  免許更新に行った。免許写真を撮られる時に、絶対に事故しないパーフェクト快活人間だ。と思いながら表情管理した。これで無事故に繋がる免許証だ。これまでの免許証はあまりにも濁った目をしていた。車のメーターのところに金色のシールでも貼ろうか、ゴールド免許に戻ることを意識させるように。それか目指

          2で進むのと4ですすむのは全然違う

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           よく寝た。タバコとカフェイン。  早起き。瞼が落ちそうな運転。鬼瓦みたいな顔で耐える。

           よく寝た。タバコとカフェイン。  早起き。瞼が落ちそうな運転。鬼瓦みたいな顔で耐える。

           心のままに今日を過ごす体力

           心のままに今日を過ごす体力

          勝手に息してる。瞬きもしてる。

           見るための瞳。閉じるための瞼。まあたらしいことなんてひとつもない。それが良い。とても良いんだ。それがとても良いんだ。  おれが地続きでおれなことを信じているのが愚かなことではありませんように。  5秒後の自分とはさよなら。  便利な言葉を世界から抽出して作られた自分の顔面にパンチ。  支配から逃れるため支配を手にする。  楽園からの追放のあとにある幸せは  人とともに生きることを選べ  幸せになれ  そんで最後死ぬ

          勝手に息してる。瞬きもしてる。

          MO

           朝が来た。モーニングスター。過去と自分。罪と罰。嘘と後悔。背伸びした子ども。ポジティブな病。喪女にかしずき、幸せを感じる。本当のおれのこころはそういったところにあったんだと。たったひとりに。たったひとり。  また朝が来た。モーニングスター。過去と自分。罪と罰。背伸びした子ども。ポジティブな病。喪女にかしずき、幸せを感じたい。性格の良い女なんてのはいない。それがいいんだよママ。