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からみでつらみを相殺した無職の雨の日。

アルバイトも面接も何もない日が1番辛い。終始メールボックスや転職サイトを眺めることになる。「先週面接を受けた企業からまだ連絡ないかな」とか「私を採用してくれそうな企業ないかな」とかかなりダウナーな日になってしまう。気分転換に遊ぼうかと考えたりするものの、「いや仕事もまともに決まっていないのに良くないだろ」という意味不明な自制が働く。特に今日などは雨だった。ランニングにも行けないのでさらに気分が落ち込む。

新卒の会社をすぐに辞めた後、「まぁすぐに他決まるだろう」と高をくくっていた。多分それは当たっていて、いづれは何処かに就職出来ると思う。しかし、こんなにも就活期間が辛いとは思わなかった。何者でもない期間というのは相当辛い。

親も友人もしっかり次を探せば良いと言ってくれている。誰も無用なプレッシャーを与えない。勝手に一人でダメージを受けているだけだ。それが余計に辛い。

しかし就職活動のことを忘れられる時間は4つある。料理中、読書中、運動中、note中。ずっとこれだけしていたい。

料理は最近ずっと麻婆豆腐に凝っている。というのも昔住んでいた家の近くの中華料理屋の四川風麻婆豆腐の味が忘れられない。その味を再現しようと色々な調味料に手を出しているのだが、なかなか近づくことが出来ない。
しかし分かったこともある。四川風は花山椒と豆鼓、麻辣醤がミソなのだ。これらを採用したことで、少しばかりあのピリリとする刺激に近づいた。ただ、まだ足りない。まだあの刺すような刺激には到達していない。おそらく使われていた花山椒がかなり本格的なモノだったに違いない。私は調味料はほとんど全て近くの業務スーパーで仕入れている。たくさん揃っていて、且つ値段もリーズナブルなので重宝している。が、もう業務スーパーで手に入る調味料だけでは満足出来ない。本格的な花山椒と麻辣醤を何処かで手に入れなければならない。

因みにその中華料理屋にはめちゃめちゃ通っていたので、常連といっても良いレベルだった。店員さんがみんな中国人だった。優しい中国人のおじさんとおばさんがやっていた。
通っていた時の話を書く。初めて私が来店したときは、なんだか薄暗い店だと思った。日当たりの良い店だったので、照明はあまり点けていなかったのだろうか。しかし出てきた麻婆豆腐には感動した。しっかり辛くて、且つ美味しい。世の中には辛いだけで対して美味しくはない料理があるが、その店の麻婆豆腐はとても美味しかった。豆腐は小さめにカットされてプルプル。辛味の後にほんのり醤油が薫る。さらにご飯のおかわりが無料だった。大体1杯はおかわりしていた。

ただ辛味とは痛みである。何度も何度も経験すると慣れてしまう。きっと辛党の人はこうして舌を麻痺させてしまうんだろう。かくいう私もそんな一人で、その店に何度か通った後、店の人に辛味アップを頼んでみた。そしてそれは受け入れられた。どんどんどんどん辛くなった。お店のおばさんに心配されるほどの発汗を繰り返した。そしてどんどん辛味をアップしていくうちに私の尻は決壊した。カプサイシンが肛門を破壊した。そのタイミングで私の辛味への挑戦も終わった。

そしてこんなどうでも良いことを書くことで夢中になれるnoteは最高だ。あの薄暗い中華料理店のこと、激辛麻婆豆腐、決壊した尻の話を書いているだけで無職の焦りや辛さを忘れられる。からみがつらみを消してくれた。明日も無理せず更新したい。



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