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その言い方はない。“指摘”で凹んだ人、凹ませたことがある人へ/シナリオライター13年生の内緒話

さて、こちらは「“指摘”されると凹むあなたへ。」というエントリのこぼれ話になります。まだ読んでない人はこっちを読んでから読むことをおすすめします。

本日の中心は、私の実体験を含む、ちょ~~っと語るのに勇気がいる内容なので、すみませんが一部を有料記事にします。

本気で気になる人だけ、最後まで読んで頂けたら幸いです。

モチベがあってもどうにもならないときもある

親記事の「書くワーク」の話で「あれ?自分、指摘でこういう言葉を使われたときにいつも落ち込んでんな」と気付けるかも、という話をしました。

この「こういう言葉を使われたときにいつも落ち込んでる」というやつ、場合によってはもっとヤバい気付きになる場合があります。それは、

「ちょっと待って…冷静になって思ったけど、この“指摘”の言い方はちょっとひどくないか…?」

こう気づいたら、もしかするとそれは、ライター側でどうにかできる問題ではなく、指摘者の側にも問題がある可能性があります。

時々…本当に時々ですが…ちょっとだけ…いるんです。
シナリオライターにキツめの言葉をぶつけてくる監修者が。

すべての監修者・ディレクター・編集者がそうだとはいいません。しかしながら、世の中には指摘の際に、やたら強い言葉、こちらを萎縮させるような言葉を選んでくる人も、います。

そういう私も監修者。

しむらおとのも、シナリオライター歴とほぼ同じぐらいの年数、シナリオディレクター(監修者)として、シナリオチームの統括をしています。

ライターさんにとっては編集者みたいな立ち位置です。

なので、指摘をする側・される側、双方の立場にたった経験があります。そのため、こと指摘する側の立場に立ったときは、相手のライターさんは私と同じ「自信がないタイプ」だと思って接するようにしています。

なぜかというと、世の中みんなが「自分に自信がある」タイプではないようですし、そういった方のほうがむしろ珍しいのがクリエイターだと思っているので、

相手がどんなに自信ある人でも、特に最初のフィードバックのときは相手を私自身=自信がないタイプだと思ってコメントを書くよう心がけています。

そもそもなんですが、WordやEXCELのコメント機能を使って書かれた相手の顔が見えない指摘コメントというのは、その時点でまず怖いものです。

そして作品を良くするためのフィードバックというのは概ねネガティブフィードバックですから、その時点で、指摘した人の感情はどうであれ――たとえ綺麗事を並べたって、事実として相手の作品の一部を否定することになるのです。そんなん怖くてあたりまえです。

まとめると、テキストでのフィードバックというのは、伝え方はどうあれ、発生した時点で受け手にとっては怖いものなんです。

なので、私は“自分に自信がない”であろうライターさんに対して、怖いフィードバックが更に怖いものになってしまわないよう、使う言葉を必死に選び、ちょっとでも嫌な言葉が載っていないかを常に確認します。また、「あ、ここ素晴らしいな」って思ったら素直に「いいね!」を伝えます。

“お願い”ワードはよく使う。その理由もちゃんと書く。
常に言い方に気を配るのはもちろん、良かったところもちゃんと伝えます。


しかしながら(本当に一部の指摘者ですが)恐怖の存在であるフィードバックのうえに、更に怖い、キツい言葉をうっかり載せちゃう人が、いるんです。


語るのがちょっと怖い…けど語ります。私の実体験


過去とあるプロジェクトで数人いるライターの一人をしていた私は、監修者から次のようなコメントをもらってしまい、筆が動かせなくなるほどひどく落ち込んだことがありました。

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