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みくぼの△レシピ|豚バラ肉のアイデア
日々のお料理では、素材を見たらまずはシンプルに〈焼く/茹でる/炒める〉から考えて「もう少し、いつもと何か違うもの」と思った時に次の手を考えれば十分です。そんな時に、1つの素材につき“3つ”のアイデアを思い浮かべられれば、マンネリ知らずでストレスなし。スーパーの売り場や冷蔵庫の中を見たときに役立つ「豚バラ焼肉用」の3レシピです。
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豚バラは赤身と脂身が層になり、お肉らしい食べ応えと脂の甘味を同時に味わえるとてもおいしい部位です。やや厚みのある焼肉用は、そのまま焼いて食べるのはもちろん、料理に使うとボリュームがあって満足感の高い一品になります。
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少々脂は多めですが、加熱すると溶けてある程度落ちるので、くどさよりも脂による柔らかさと旨味とが存分に楽しめます。落ちた脂はいわゆる「ラード」で、野菜炒めなどに使うとコクが出て無駄なくおいしく活かせます。
1.豚丼
甘じょっぱいタレにくぐらせ、すぐに焼くのがおいしさのコツ。焼き目の香ばしさとお肉の旨みがガツンと楽しめる、食べ応え満点の丼ものです。
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▲2人分
・豚バラ焼肉用…200g
〈丼たれ〉※小鉢に合わせておく
・醤油…50g(大さじ3)
・日本酒…20g(大さじ1)
・みりん…10g(大さじ1/2)
・砂糖…15g(大さじ1と1/2)
・温かいごはん…適量
・白髪ネギ(または青ネギの刻み)、七味唐辛子、などお好みの薬味
①豚肉を〈丼たれ〉にくぐらせて、すぐにグリルか、ごく薄くサラダ油を引いたフライパンで両面をこんがり焼きます。火力は強めの中火で、焼き始めの面をまずしっかり焼いて焦げ目を付けると、香ばしさが加わり一層おいしく仕上がります。
②〈丼たれ〉を小鍋で沸かして、1〜2分軽く煮詰めます。丼に温かいごはんを盛ってたれを適量かけ、その上に焼いたお肉を並べ上からもタレをかけます。お好みで白髪ネギなどの薬味をのせて、できあがりです。
✓notes
「お肉をたれに漬け込まない」のが、おいしさの最大のポイント。焼く直前に濃い目のたれにさっとくぐらせて焼くことで、醤油の焦げる香ばしさをまとった、豚肉ならではの肉肉しさと旨みのある味わいが存分に楽しめます。
2.サムギョプサル
韓国風の豚バラ焼き肉は、よく焼くことで香ばしく脂も落とせてヘルシーな味わいに。野菜もたっぷりとれて飽きのこない、とてもおいしい豚肉の食べ方です。
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▲2人分
・豚バラ焼肉用…250〜300g
・サンチュ(またはサラダ菜、サニーレタスなど)
・エゴマの葉、貝割れ、にんにく、青唐辛子など、お好みの生野菜
・キムチ
・ごま油
・塩
①野菜類をお皿に盛り付け、小皿にごま油と塩少々を入れたつけだれ、キムチを全て卓上に準備します。
②フライパンを中火にかけ豚肉を焼きます。脂が溶け出して両面においしそうな焼き色がついたら、葉野菜で巻き、ごま油塩をつけながらいただきます。
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✓notes
ホットプレートなどで卓上で焼きながら食べ進めると楽しみが増します。お肉から出た脂でキムチやにんにくも焼いて、お肉と一緒に葉野菜で巻いて食べるとますますおいしく。ごま油塩の他に、コチュジャンやネギ味噌などを添えて味変するのもおすすめです。
3.回鍋肉/ホイコーロー
人気の定番おかずも、お肉を下茹でしてから炒める本場式の作り方でワンランク上の完成度に。食べ応えがありながらしつこさのない、たっぷり食べたくなる洗練された味わいになります。
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▲2人分
・豚バラ焼肉用…160g
・片栗粉…小さじ1
・キャベツ…150g、4cm角のざくぎり
・ピーマン…1個、縦4等分にして、斜めに半分に切る
・サラダ油…大さじ1
・ごま油……小さじ1
〈合わせ調味料〉※小鉢に合わせておく
・甜麺醤…12g(小さじ2)
・醤油…12g(小さじ2)
・紹興酒(または日本酒)…10g(小さじ2)
・豆板醤…3〜5g(小さじ1/2〜1)
・おろしにんにく…5g(小さじ1)
・砂糖…3g(小さじ1)
①鍋に湯を沸かし、豚肉を入れて2分ほど茹で、ザルに上げて水気を切ります。湯気がおさまったら、片栗粉を上から振りかけておきます。(炒めた時に自然に溶けて、程よく水分をまとめてくれる役割をします。)
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②フライパンにサラダ油を中火で温め、キャベツとピーマンをさっと炒めます。全体に油が回ってツヤが出たら、一度取り出します。同じフライパンに茹でた豚肉を並べ、しばらく触らずに1分ほど焼きます。
③豚肉に軽く焼き色がついたら裏返し、やや強めの中火にして〈合わせ調味料〉を加えよくからめます。野菜を戻して全体を炒め合わせ、香り付けのごま油を回し入れて、できあがりです。
✓notes
お肉にしっかり味をからめて最後に野菜と炒め合わせることで、ガツンとした肉の旨さと野菜のみずみずしさ、それぞれの持ち味が活きるたっぷり食べたい炒め物になります。回鍋肉の「回」は、茹でたお肉を再び鍋に「戻す」の意味です。下茹でに使った茹で汁もスープに仕立てて無駄なくおいしく食べられます。
1つの素材に“3つ”のアイデアで、ますますおいしい日々をお過ごしください。
それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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