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白日のもとに消えたアラビアン・ナイト。
インドのお医者さんが、アラジンの魔法のランプに騙された。
「富と健康をもたらすコレは、あのアラジンのランプ」という口車にまんまとのせられ、大金を盗まれた。
これは、11月1日に報じられた本当の事件。
お医者が夢見たのは、バラ色のアラビアン・ナイト?
イラスト『アラジン印の不思議なランプ』。
よく観察してみるといい。
見ようによってはクジラとも、ゾウとも、ミッキーともとれる。
「ほら、貴方にはランプの魔人が見えたでしょう?」
詐欺師がそう言ったかどうかは知らないが、BBCによれば容疑者は魔人を出現させたという。
騙されたとはいえ、お医者さん、いっときでも幸運を運ぶランプと信じたから買ったんですよね?
それでも、つかの間の夢の代価としては高すぎた。
欲を出したお医者が悪いのか。
ランプを出した詐欺師が悪いのか。
夢は儚い。
バラ色のアラビアン・ナイトは、嘘が明るみに出たその明るみに消えていった。2人の容疑者の逮捕とともに。