故きを温ね新しきを知る。
地元の商店街に大きな金魚鉢がある。
金魚鉢といってもかなりでかく、建造物と一体化された構造。
見た感じかなり古く、多くの歴史が刻まれていそうだ。
パブリックな場所にあるのに、いったい誰が世話をしているのだろう?
その金魚鉢を、街の居住歴でいえばまだまだの新参者の域を出ない小生が、地場の情報交流サイトにアップした。
コメントが寄せられ、金魚鉢の存在を知らない人が多くいることを知った。
逆によく知る人もいて、
30年前にはあった。
底にドジョウがいる。
60年前には亀がいた。 (亀?)
など、仰天事実がどんどん出てくる。
こうなるともう金魚鉢とはいえない。
街の水族館?
妄想が膨らみ、その水族館、のぞけばほかにも違った生き物見つけられるんじゃね? もしや地下水路と繋がっているやも。とすれば、ウナギにフナにザリガニに海鮮⁉︎
まさか、ね。
故きを見つけ、新しく過去の事実を知る。
故いものを大事にあたため、新しく入ってきた人に知らしめる。
歴史(故き)を知る人と、新たに親交をあたためる。
温故知新。
古くからある言葉だけれど、いろんな解釈ができるものだと、今さらになって気づく。
古くても、新たに気づけば新しい。
感じ取るアンテナは、金魚鉢の澄んだ水のごとく。濁らせたくはない。