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音MADと著作権③〜インターネット化の波〜
まえがき
どうも、ややお久しぶりです。ずっと音MAD作って生きていたい人です。
引き続き、本記事は福井健策 著書の『改訂版 著作権とは何か 文化と創造のゆくえ』(2020)、文化庁HPを、そして広井良典 著書『ポスト資本主義』(2015)を参考に構成しています。どちらもいい本なので興味があればぜひ。
今回も著作権です。ですが著作権から見るインターネットが中心です。
ここはもう時代そのものが変わってしまったようなもので、全ては書けないので、キーワードを挙げておこうと思います。
・インターネットは複製システム
・mp3の登場
・情報革命について
インターネットは複製システム
そもそも著作権がなぜこんなにも、数多ある法の中から取り上げられることが多いのかといえば大体はインターネットが登場したからです。
それまで、違法コピーをすると言っても個人でできることはあまりなく、業者に頼むというのが一般的でした。
そのため足がつきやすく、告発も比較的容易でした。
しかし、匿名であり、その上やり取りされるモノは物質ではありません。非物質的な情報だけです。
告発するにしても、相手の顔がわからない上に不特定多数が関わっているのです、また犯行が海外からとなれば、もうそれだけで混乱でした。
(※体感ですが、インターネット黎明期を経験した人の方が、今の人より違法コピーに対する意識が高いように思います。)
こうしてインターネット上では違法コピー&アップロードが沢山されていきます。
その先陣を切ったのが音楽です。
mp3の登場
mp3の登場によって、音楽はCD・音楽プレイヤーなどの身体からインターネット上に開放されていきました。
(※筆者の考察では、動画より比較的ファイルが軽いことも普及につながったのではないかと感じている。)
しかし、この速度は時代の変化よりもあまりに早すぎました。
日本は音楽の市場が大きいです。それまで大きな権威を持ってきた音楽業界は抵抗しました。
DRMや法の改正
今思えば、音楽業界が適切な判断を行ってきたか?ということは長く議論することができそうですが、
今のサブスクリプションのようにインターネットと共存するようになるまでかなりの右往左往を繰り返してきました。
(逆にこの長くも短くもある”いたちごっこ”が、インターネット出身のアーティストにとっては有利になったのかもしれませんね。)
情報革命について
いやぁ〜ざっと書きましたが、ここで一息つきましょう。
物事というのは近くから見ていても「なんでそうなるんだろう?」とわからないことばかりです。
一旦離れて、大きな視野で見れば「ああなんだそういうことか。」と思えるものです。
ではここで俯瞰してみましょう!
インターネットの登場は、人類の流れ的には情報革命と位置付けられます。
17世紀の科学革命
18世紀の産業革命
21世紀の情報革命…
実は皆さんすごい時代の変換点を生きていることは実感できましたでしょうか?そして、それぞれの革命は、主に消費される”モノ”に特徴が現れます。
物質の消費
エネルギーの消費
情報の消費
具体的には今日取り上げた音楽なんか非常にわかりやすいと思います。
演奏などによる実演など
音響工学・レコード・CDなど
mp3など…
(※厳密にどれか一つの消費パターンに当てはまるということはあまりなく、大体は隣り合う消費パターンを含んでいるケースが多いです。)
まとめ
この流れから想定できることは非常に多くあると思います。
けれど以上の流れ全体に通して言えることは、やはり技術や秘め事はどんどん開放される方に向かっているということです。
そうなれば情報革命はまだまだ終わりではない、むしろ始まりだ!!なんていうふうにワクワクしちゃうんですけれども、それはまた別のお話。
ここまで読んでくださってありがとう。
ではでは