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「誕生鳥」ってナニ? -ゆかいな【鳥の歌5選】と共にご紹介!

とってもユニークな本を見つけました。
誕生鳥の辞典!

書籍の画像。366日の誕生鳥辞典 ー世界の美しい鳥ー
366日の誕生鳥辞典 ー世界の美しい鳥ー
小宮輝之 (著), 倉内渚 (イラスト)

美しい石や花に誕生日をあてる誕生石や誕生花のように、やはり美しい鳥をモチーフに「誕生鳥」があっても良いのでは?

ということで編まれたものだそうです。
ゆかいで楽しい発想ですよね。

この記事を書いている本日9月20日の誕生鳥は、ソライロカザリドリです。

1羽のソライロカザリドリ
夢のある名前を持つこの鳥は、スズメのなかま。
オスは赤いワインレッドのノドをしています。

今日は"鳥"の名前を冠した歌を集めました。
歌に出てくる鳥の誕生鳥も。

ものめずらしいきぶんで、おつきあいください。

Jamiroquai / Black Crow

2001年8月にリリースされたアルバム"A Funk Odyssey"に収録された1曲。
"Black Crow"の歌詞は、対立や紛争に明け暮れる人間を憂えるものとなっています。
奇しくもリリース後の同年9月にはアメリカ同時多発テロが発生しました。

カラスよ 教えてくれ 本当はどこへ行くのか
夕空高く 日没に飛び込むとき
カラスよ 教えてくれ 本当は何を知っているのか
この嵐の中で私たちは繁栄するのか、
それとも落ちて死ぬのか?

Jamiroquai / Black Crow
ChatGPTによる日本語訳

空を悠々と舞うカラスに答えを請いながら、地上にいる人間のほうが最終的に落ちていくのではないかと、聞く人に問いかかける詩的な表現が際立ちます。

淡々と進んでゆくトラック、ジェイ・ケイの感情を抑えたヴォーカルに耳を傾けながら、その詩の世界観にもハッとしますよね。

空を舞うカラスの大群
日本神話に三本足のカラス、八咫烏が登場します。
八咫烏は、「導き」「太陽の化身」なのだそう。
日本サッカー協会のシンボルにもなっています。

カラスは誕生鳥にはなっていないようです。

なんとJamiroquai、今年10月18日には"スペース・カウボーイの逆襲"(原題:The Return Of The Space Cowboy)のリリース30周年を記念して、2枚組LPで限定リリース予定です。
日本でも大ヒットしたアルバムですね!

ヴォーカルのジェイ・ケイの誕生日は12月30日。
誕生鳥はショウジョウコウカンチョウ

米津玄師 / Flamingo

2018年10月にリリースされた米津玄師のメジャーデビュー通算9作目のシングル。大ヒットした"Lemon"の次作としてリリースされました。

ファンキーなサウンドに、民謡のような節回しのヴォーカルで、とても面白い作りになっています。
聴いていて純粋に楽しい!
"Lemon"は老若男女に受け入れられた超ヒットソングですが、個人的には、"Flamingo"のほうが新鮮な驚きと共に、衝撃度は強かったです。

フラミンゴ
バハマの国鳥であるフラミンゴ。
フラミンゴの羽の色は、
餌にしている藻や小さな甲殻類に含まれるカロテノイド
という色素によってピンクになっています。

ベニイロフラミンゴは7月10日の誕生鳥。

米津玄師の誕生日は、3月10日です。
誕生鳥は、サトウチョウ

くるり / ペンギンさん

2012年にリリースされたシングル"everybody feels the same"に収録されている1曲です。

一定の音程で淡々と弾くアコースティックギターが、地面をペタペタと歩いていくペンギンの足おとのようでキュートです。

ペンギンさんよ 小銭持って
ジュースを買ってきたのかい

くるり / ペンギンさん

ペンギンがジュースを買ってるなんて、面白い発想です。想像してみるとほっこりしますね。
この歌を聴いていると、ペンギンが群れをなして歩く情景が浮かんできて、映画"皇帝ペンギン"を思い出します。

岸辺をゆく2羽のペンギン
水族館「海響館」内に、国内最大級の
ペンギン展示施設ペンギン村(!)を有する
山口県下関市の「市の鳥」になっています。

マカロニペンギンが1月29日、
コウテイペンギンは12月14日、
それぞれ誕生鳥になっています。

くるりの岸田繁の誕生日は、4月27日。誕生鳥はヒバリ。ベースの佐藤征史の誕生日は、2月1日。誕生鳥はアカヒゲ

コトリンゴ / ツバメが飛ぶうた

2013年にリリースされたアルバム"ツバメ・ノヴェレッテ"に収録されている1曲です。
コトリンゴさんは、映画"この世界の片隅に"の音楽を担当されたことでも有名ですね。

ツバメが颯爽と町をゆく光景が、美しくドラマチックな演奏と幻想的なヴォーカルで表現されています。

歌詞が少しあいまいというか、わかりにくい印象なのですが、コトリンゴさんのオフィシャルHP内にあったライナーノーツによると、

歌詞は、ツバメが気持ちよく飛んでいる時に、鼻歌のようなハミングで歌っているような、言葉にならない言葉のようにしたかったんです。それで、最初は英語にしていたんですが、少し言葉から離れたい気持ちが自分にはあって、その英語の歌詞を一回カタカナに書き直して、ほとんど発音もなくして歌うのはどうかなぁと思って。そしてカタカナにしたものをもう一度ローマ字にして、最終的にはツバメがスピードに乗って「ふんふん」と歌っているような、何語か分からないようにしています。

コトリンゴオフィシャルページ
「ツバメ・ノヴェレッテ」 全曲解説より引用

意図的にこのようなヴォーカルにしていたのですね。コトリンゴさんは天才のイメージが強く、たゆまぬ工夫の賜物なのだなあと感服しました。

木の枝にとまって休む5羽のツバメ
ツバメは、
北欧のエストニア、東欧のオーストリアでも
国鳥とされています。

安産や子宝、商売繁盛を象徴し、
「幸せをよぶ鳥」とも言われています。

ツバメは4月4日
イワツバメは7月13日
それぞれ誕生鳥になっています。

コトリンゴの誕生日は、7月17日。
誕生鳥は、クマタカ

Shirley Horn / The Eagle and Me

1960年代に発表した"Embers and Ashes"でトランペットの巨匠マイルス・デイヴィスに注目されたシャーリー・ホーンが歌う"The Eagle and Me"。
デイヴィス氏は、めったに他のミュージシャンを称賛することがなかったそうで、特に話題になったといわれています。

1960年代後半から1980年代にかけては、音楽活動を抑えていましたが、1978年にアルバムをリリース後、ジャズシーンに徐々に復帰。

1991年のアルバム"You Won’t Forget Me"では、マイルス・デイヴィスがサイドマンとして参加。これもたいへん珍しいことだったようです。

少しハスキー、でもどこかスイートなムードもただよう声質が、聞く人をあたたかく包みます。
秋の夜長にリラックスしながら聴きたいナンバーです。

木株にとまる、勇ましい目つきのワシ
ワシのなかまを国鳥としている国は数多く、
私たちがよく知るものでは、米国のハクトウワシ。
7月4日(米国の独立記念日)の誕生鳥です。

勇猛さや優雅さの象徴として知られます。

ちなみに、タカ科の中で大きいものはワシ、
小さいものはタカに分類されるそう。

シャーリー・ホーンの誕生日は、5月1日。
誕生鳥は、ベニハワイミツスイ

***

いかがだったでしょうか?

鳥のように大空を飛べたら、どんなに気持ちいいだろう…そんな想像を巡らせたことはありませんか。
人は飛べないけれど、鳥のようにおおらかで自由なきもちを、心のどこかでいつも大切にしたいなあと思います。

誕生鳥辞典を知ることで、世界には実に多くの美しい鳥がいることにも気づかされました。
やっぱり「花鳥風月」に言及されるほど、風流なものとして扱われただけのことはありますね。

最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。
またお会いしましょう!

✔️ 最後にすこしだけ・・・

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