発達×ボードゲーム【ドリーミア dreamia】
【挨拶】
みなさまはじめまして
ネコさん、と気軽にお呼びください。
第一回に【挨拶】【はじめに】を書いています。初めての人はそちらも読んでくださいね。
第二回【ドリーミア】
第二回目にお届けするのは「ドリーミア」というゲームです。
①どんなゲーム?
プレイ人数:2~6人 プレイ時間:20分 対象年齢:10歳以上
簡単にいうと、「紐で行うジェスチャーゲーム」です。一本の紐を机の上で形作って、お題を伝えるというゲームです。例えば、お題が「ボール」だったら、紐を丸を表現するでしょう。「おにぎり」だったら三角形にするかもしれません。もっと工夫するならば、海苔の部分も余った紐で作るとよりおにぎりっぽいかもしれません。イメージがつかない人は、近くの紐で「おにぎり」を作ってみてください。紐が無い人は、一筆書きでおにぎりを書いてみてください。
一人が回答者、他の人が「作る人(ゲームでは妖精さん)」です。妖精さんは、何色の妖精になるかカードを引いてランダムに決めます。そして、お題カードを1枚引いて、何を作るかを決めます。例えば、
赤:サッカーボール
青:スニーカー
黄:おにぎり
橙:クレヨン
緑:色鉛筆
と、「お題カード」に書いてある時、あなたが緑色カードを引いたら、この場合あなたは、紐で「色鉛筆」を表現することになるのです。
他の妖精さんも全員が作ったら、回答者が誰が何色の妖精(何色のお題を作ったのか)なのかを当てていきます。(※簡素化したルールです)
②もっと細かく!
では、この「ドリーミア」もこまかーく分解していきましょう。実際、このゲームをしているときには何をしているんでしょう?(※簡素化ルールです)
1:箱を開ける
2:小袋を取る、開ける
3:小袋の中からカード、紐、ボタンを取り出す
4:紐を配る、受け取る
(体を動かす面と、対人関係の面の両方があると思われます。相手が受け取りやすいように配ったり、相手が渡そうとしたのを察してすっと受け取ったり。)
5:紐をほどく(始めは紐が結んであるので、ほどいて準備)
6:そのほか準備(カードを並べる)
7:ルールを聞く
(人に注意を向けたり、聴覚、言語理解ができるか)
8:順番を決める(じゃんけん、くじ等、何でもいいのですが、人と揉めないように譲る、などのコミュニケーションは必要かも)
9:山札から一枚「お題カード」を取る
10:当てる役の人が「妖精カード」を配る、妖精役の人は一枚引く
【妖精(作る側)】
11:妖精役の人は覗いて自分の色を確認する
12:「お題カード」を読み、何を形作るか把握する
13:お題を頭の中でイメージする(視覚的)
14:イメージの中で、どの部分を作るか、完成図をイメージする
15:紐を操作して形作る(広げる、押さえる、つまむ、引っ張る)
(14-15を繰り返しながら完成させる)
【当てる側】
16:タイムキーパー(作る時間)、終了を伝える
17:作ったものを見る
18:「お題カード」の中のどれかを考える、当てはめる
19:分からないものは勘で選ぶ
20:ボタンを置いていく
21:「せーのーで」で妖精カードを表にする
22:ボタンと妖精カードが一致しているか確かめる
23:当てる側は、一致した数だけ得点コマを取る
24:伝えられた妖精も、1つ得点コマを取る
25:ここはどういうつもりで作った?ここは上手い!もっとこうしてみたら伝わったかも!など感想戦
(9から繰り返し)
26:勝ち負けに喜ぶ、悔しがる
27:箱に片づける
③まとめ
どんなことをするのか、簡単にジャンル別にしてみると、こうなります。
【体】開ける、取る、袋から取り出す、ほどく、並べる、一枚引く、覗く、広げる、押さえる、つまむ、引っ張る、置く、カードを表にする、コマを取る、片付ける
【コミュニケーション】配る、受け取る、順番を決める、譲る、どの部分を作るか、伝える、「せーのーで」、感想戦、喜ぶ、悔しがる
【頭】聞く、言語理解、色を確認、読む、視覚的に物をイメージ、見る、当てはめる
特に代表的な3つを挙げるとするならば、
【紐の操作】【どの部分を作るか】【視覚的に物をイメージ】
でしょうか。
つまり、【ドリーミア】を遊ぶと、
・紐の操作を行うので指先の操作をたくさんするよ!
・紐の長さには限りがあるので、いかに特徴を簡単に表現するか、相手に伝わるように、と考えるよ!
・言葉を見て実物をイメージ、そのイメージを今度紐(線)で簡素化したイメージへ…と変換していくよ!
ってことですね!!!いやぁ、遊んでいるだけなのに色んなことしてるわぁ・・・。
実際遊んだことある人は、この文章も読みやすいのかなと思います!是非やってみましょう。きっと、「あれ、意外とこんなことしてたんだ!」と、新しい「学び」にワクワクすることでしょう。
おまけ:アレンジ!
アレンジというか、楽しめそうなゲームを思いついたので追記を。説明のところでも書きましたが、紙とペンを用意してください。そして、お題(例えば、ここでは「ブランコ」にしましょう)に対して、
①一筆書きで
②10秒で
描いて表現してみてください。相手に伝わるように、あなたは何に気を付けて、どのように表現するでしょうか。相手から見るとどう感じるのか、考えるのもボードゲームの醍醐味です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!では次のゲームでお会いしましょう。ではでは!!
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