感想文/『難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!』

■本の概要

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□タイトル:難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!

□著者:たくみ

□発行所:SBクリエティブ株式会社

□初版:2019年5月24日

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■本を読むことになった背景

・もともとはホリエモンが東大を受験する企画「ドラゴン堀江」でたくみ先生を知り、YouTubeを見ることが増えていた。

・たまたま微分積分の動画を見て、この本がある事を知り、読んでみることにした。

元となった動画 

■ポイント
・微分は傾き、積分は面積
これがこの本のハイライトだと思う。自分も中学や高校の時に、この本と出合いたかった。ただの暗記で数学を終えたことを心から後悔している。

著者は、数学はイメージが重要とも語っていた。イメージをすることで丸暗記も避けられるし、本当に素晴らしい講義だった。

彼が物理畑から出てきていることの影響が強いのではないかと思うが、是非、世の中の中高生や、あとは学校の先生にも、この本や動画を見て、参考にしてもらいたい。極論、これで日本の教育は変わると思う。

・運動方程式
本筋とは少し離れるが、ニュートンが発見したモノの運動法則を表す数式。

 m*dv/dt=F

この数式で宇宙の星や身の回りの全てのものの運動を予測できる。Fが力(Force)、mが質量(mass)、vは速度(velocity)、tは時間(time)、dは変化(difference)。

これを頭に入れながら、ゴルフのスイングをすると、すごく自分の中で整理が出来た。

ボールを遠くに飛ばすためには、Fが必要。Fを大きくするために自分がコントールできる変数は、dv/dtの部分。mはクラブの重さだから、自分のスイングではコントロールできない。

dv/dtを意識すると、スピードを速くすることが単純に導き出せるが、もう一つ重要な点を示唆してくれたのは、「運動法則」であること。

これは、クラブの動きが「自然でないといけない」ことを改めて認識させてくれた。

スコアパーソナルゴルフの新井さんは「投げ縄状態」、Daichiゴルフさんでは「巻き付く」といった表現になっていたが、クラブが自然落下して、ボールにコンタクトする状態を作ることの重要性を、この運動法則を学ぶことで再認識することが出来た。これがこの本を読んで一番良かったことかもしれないw

■In order to tell the truth, you have to lie
直訳すると、「真実を伝えるためには嘘をつく必要がある」という意味。これが同書のおわりにに記してあった。

著者が大切にしている言葉とのこと。

「100を話して10しか伝わらない人よりも、50を話して30を伝えらえれる人になりたい」と著者はおっしゃっていた。

これは自分の広告業というビジネスや、一営業マンとしても、とても賛同できる部分が多かった。

小難しいことをたくさん話して結局人になにも伝えれないような人になるのではなく、話すべきポイントを的確に絞り込み、捨てる勇気を持ちながら、相手目線に立って伝えていくことが重要だと思う。

ここで言うデタラメは嘘ではなく、必要な時に厳密さを捨てる、ということ。

この言葉、自分も大切にしようと思う。
※この言葉、原文は誰のかと思い少しググったが、分からなかった。知っている人がいたら、是非教えてほしいです。

■まとめ
この本だけで、微積が出来るようになる、といった類の本ではもちろんないが、微積の概念を学ぶことで、「ものの見方が磨かれる」ことを改めて感じた。これは先のゴルフのケースでも実感している。

なによりこのnoteを書いたのは、一人でも多くの学生に、早くこの本に出会ってほしいと願い、書いています。自分も学生の時に出会っていたら、文系ではなく理系になっていたかも、と思う程の本でした。

たくみさん、ありがとうございました。今後もご活躍を陰ながら応援しております。

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