与えられた喜びを繋ぐ
今年8/23に先天性心疾患を持ちながらも、医療や地域、職場、親族などの支えを受けながら本人の頑張りもあり、元気に産まれ育つ三女を通じて体験したストーリーを綴っています。
入院先の病院は大阪南部のこども医療の要衝とも呼べる、子供と母親のケアに特化した素晴らしい施設です。
先だって、入院中の子供達に向けたクリスマスパーティーがあり、妻が面会を兼ねて三女と参加しました。
二部構成で参加がしやすくなっていまず。
お世話になっている病棟は、赤ちゃんから僕の知る限り小学生高学年くらいの子もいたのですが、それぞれ食事の時間がバラバラです。赤ちゃんに至ってはミルクを飲むのに時間が掛かる子もいます。
だから時間を分けてくれているのが、まず嬉しかったと。
そして何より妻が驚いたのが、サンタさんからプレゼントを頂けたのですが、なんと子供の喜ぶDVDを頂きました。
参加費も掛からない上に院内のイベントであると考えると、少しのお菓子の詰め合わせなどでも充分だと考えていたので、驚きです。
他にも、大きな子供にはその年齢に見合った、例えばキッチンセット等、病院からのプレゼントとは考えにくいくらいに、いいものをみんなに配っていたのです。
後から妻が看護師さんに聞くと、そのほとんどがチャリティーで集まったものなんだそうです。
なんと僕らの子供は善意のある人からの好意で、プレゼントを頂けたのです。
また、年によってはタイガースなどの選手が駆けつけてくれることもあるようです。(今年はAREでハワイ旅行だったのかもしれません。)
妻が僕にその話を聞かせてくれて「自分たちも何かやらなきゃ」と。
全くの同感です。
与えられたからこそ、今度は自分たちが与える側になりたい。
自然にそう思える。
ここにありました。
そして、寄付されている方のお名前で、ライオンズの増田選手がいました。調べてみるとこんな記事が見つかりました。
増田さんもお子様が同じ病院におられたのですね。
勇気を貰ったと言う部分、全く共感です。
いろんな人がいる事を知ると同時に、どの命も輝いている。
そして健康であることが大切で、それを護ろうとする人たちのことを知る事ができる、そんな尊い環境です。
更に支援に関してサイトを読み進めると、募集は終了しているものの、保育器を載せたドクターズカーを更新する為のクラウドファンディングが見当たりました。
驚きが支援額とそのスピードです。
どれだけ人の気持ちがここに集まったのかを感じられます。
具体的に応援のコメントを見るだけで心が動かされます。
みんな、この病院に感謝しているんだね。僕らと一緒ですね。本当にここに携わる全ての人に、感謝ですね。
そして何となく病院の至る所にいて、気になっていたこのキャラクター。LINEのスタンプがあったので、普段は買わないのにポチッと。
一言で言えば、循環なんだと思います。
与えられたことを次に繋ぐ。
頭で考えてそれをすることも大事です。
ですが体験したことを通して自分が納得した上で行動すると、自然と続けられると思うのです。
三女の病気が分かった時、僕らは深い喪失感に襲われました。
今では少しずつですが、今あるものを数えられるようになって、それまで見えなかったものが見える時があり、それによって考えられるようになったことがあります。
失ったなんてことはないのです、うちの子は、その存在で既に多くの事を、僕らに運んできてくれているのです。
どの子だって同じ。どの命だって。
君がいるだけで、それでいいんです。
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総動脈幹遺残症が教えてくれたもの(定期購読版)
我が家の三女は出産前に、一万人に一人の割合の重症心疾患、総動脈幹症という病を患っていることが分かりました。 彼女の治療と同時に、三姉妹の…
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