ブラタモリが面白い理由
録画予約してまで見てしまう番組、「ブラタモリ」。この面白さについて考えます。
王道の街ブラ番組かと思いきや
表向きは街をブラブラ歩きながら散策するという、いわば王道とも言えるスタイルですが、僕はこの番組のすごいところは、視聴者に媚びずにどんどん、マニアックな地質や地形の話を論理的、且つ分かりやすく進めているところだと考えます。
街ブラ番組を観る側の心理
街をブラブラ歩く番組は他にもありますが、観ている側として、その番組を選ぶ時の基準としては、取り上げられている場所に行ったことがあるかどうかだと思うのです。より端的に表現すれば、以前訪れた事のある場所がテレビに映し出される事により、その時を想起することができるのです。だから、僕が住む関西地域のローカル番組では、このような街ブラの番組が多いのです。地域を限定してやる事で行ったことがある人が見る確率が各段に上がるのです。京都が多く取り上げられるのは、場所の持つ力がゆえに、行ったことがある人が多いことも背景にあるのではないでしょうか。
逆に言えば、行ったことのない場所での番組には、僕の場合は興味は薄くなります。
ブラタモリの魅力の根源
ブラタモリの革新的なところはここです。行ったことのない場所のことも、徹底的に地形、歴史、風土から文化に至るまで調べた上で、更にタモリさん特有の知性の高さを加える事で番組の質を際立たせているのです。本当の意味でその場所を知り、行ったことがある気分を味わうことが出来る番組です。
他の番組では取り上げることがないような場所にも多くのストーリーがあります。そこを突いているのがこのブラタモリの面白さであり、他にはない独自性だと思うのです。予算が他局に比べても多いようなので失敗に対する恐怖感が違う事もあるかもしれませんが、結果、面白い番組が産まれているので、いいことだと思います。
スクランブル化しても観たい番組
その上で、僕は現行のNHKの受信料の徴収システムは公平に見て無理があると思います。なぜテレビがあるだけで、払う理由になるのか。僕はたとえ、スクランブル化、課金した人が見られる放送方式になったとしても面白い番組があるのでお金を払います。
タモリさんしかいない(追記、2022年1月4日)
出演者に関して僕が知る限り、タレントさんではタモリさんのみです。アナウンサーさんがお供されています。その他の出演者は、紹介する土地のエキスパートの方々です。後は草なぎ剛さんがナレーションとして参加されています。
この構図、エキスパートの方の話をタモリさんが聞いたりやり取りしたりするのを僕ら視聴者は楽しみにしているのです。
他にタレントさんがいらっしゃると、視聴者の集中が散漫になります。
あくまでタモリさんと旅をする事に力を入れている番組で、そこも大きな魅力となっているのです。
まとめ
恐らくこの番組の素晴らしいに気づいている人は多いのではないかと思いますが、僕の一意見を書いてみました。
武漢熱の最中、外出が自粛される中で、知らない場所に行った気分にさせてくれる貴重な番組だと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。