紫波町図書館ですごす(岩手スタディツアー)
今回は岩手県紫波郡紫波町の図書館についての書いていこうと思います。
すごくざっくりの感想ですが、
「すごくいい空間、いくらでも本が読めるぞ!」
という場所でした。
・背景
現在能勢町では、生涯学習センターの中に図書室が設置されていますが、
建屋が大変古いものであり、移築・新設が議論となっています。
また、上位と数値上は大きな開きはありませんが、読書量と学力や収入に相関性があるということも聞きますので、やはり本を読む人を増やしたいという思いがあります。
そのような中、紫波町のオガールの中核施設である図書館にフォーカスをあてて見ようと思います。
・紫波町の図書館のこと
紫波町にある図書館の成り立ちについては、ぜひコチラの本をご参照ください。
過去に数回読んで、今回の出張に当たり改めて読み直しました。改めてとても素晴らしい取り組みであることがわかります。
紫波町民の皆さんの悲願でありながらも、建築費、維持費の観点からなかなか実現しなかった図書館が、どのような手法で、どのような人たちが知恵と工夫をこらして作り上げて、維持されているかがよくわかります。
また、唐突な訪問にも丁寧にご対応いただいた職員の皆様に感謝申し上げたいと思います。
・過ごしながら思ったこと
昼食をオガール内でとったあと、さすがの岩手でも昼間は外が暑いため図書館内で15時からのシンポジウムまで過ごすことにしました。結果居心地が良すぎてシンポジウムの大半を見過ごすというやらかしをしてしまうわけですが 笑
普段私は本は買う(新刊、中古さまざま)ことが多いので、たまの移動中や自宅で読書をすることが多いです。図書館にはなにかのついでに立ち寄ったり視察でいったりするくらいで、そこで本を読むことはこれまでの人生であまりしてきませんでした。
今回、オガール内の図書館で過ごしてみて、
・回りに人がいる空間
・BGMが適度に流れている空間
が如何に本を読むということに適しているかがよくわかりました。
上記のこの本、漫画と文章の塩梅がちょうどよく、また自分がその場所に現在いるんだ、という状況も相まって読み終わってしまいました。
何冊も借りて帰る方、熱心に新聞を見ながらノートにまとめている方、読書をされている方。本当に本を読む人が多くいるのだな、と思える環境でした。
少し俗っぽいことを言えば、親が本を読む家庭は子どもも本を読みますし、
本を読む人は学力が高くなり、本を読む=学ぶ習慣のある人は収入も高くなる傾向はありますよね。
何より社会人になって、仕事の外で学ぶ習慣のある人はほんの一握りです。
年功序列の時代が終わり、年次を重ねるだけで給与が上がる時代は終わりました。経験を積んだ上で何に新たに挑戦するかが求められることになり、学ぶ習慣をつけていない人には厳しい時代となっています。
新たに資格を取得するなどの方法もありますが、読書を習慣に取り入れることで、今までの知識を更に深めたり、やりたいこと(興味の範囲)を広げることにつながるのではないでしょうか?
・まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は紫波町のオガールプラザ内にある図書館にお伺いしました。
図書館そのものは収益施設ではありませんが、そこを中心とした人の流れがあり、子どもから大人まで多くの方がオガールで過ごす仕組みができあがっています。
その後に開催されていたオガール祭りに参加し、時間ともに仕事終わりの人、地域の人、親子連れが三々五々集まって楽しんでいる風景は、なかなか見ることのできないものでした。
この風景は数ヶ月や数年でできるものではなく、10年という積み重ねでできたものでしょうし、地域の人、民間、行政に関わる人達、何よりキーマンである岡崎さん、藤原元町長、鎌田さんのぶれないパブリックマインドにあるのだと感じました。
これは数時間の視察では感じ得ないものでしょうし、簡単に真似ができるものではありません。将来に起こり得ることを考えながら、自分たちが今できることをしっかりと積み上げていくしかないと思います。
そのためのとても良い学びと機会となりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?