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【読書レビュー】ビジョンとともに働くということ 「こうありたい」が人と自分を動かす(2024/12/20#0462)

太田裕介@キャリアコンサルタント&能勢町議会議員
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書名:ビジョンとともに働くということ 「こうありたい」が人と自分を動かす
著者:中川淳(中川政七商店)、山口周

この対談本は、山口周氏と中川淳氏の対談を基に、ビジョンがなぜ現代において重要なのか、そしてビジョンを持つことが個人や組織にどのような影響を与えるのかを深く掘り下げています。特に、企業経営者だけでなく、一般の働く人や学生、さらには社会全体に向けて、ビジョンを持つことの意義と具体的な方法を提示することを目的としています。

・ビジョンが重要な理由
社会の変化: グローバル化やデジタル化が進み、社会問題が複雑化する中で、問題解決能力だけでなく、新たな問題を発見し、解決策を提案する創造性が求められるようになった。
生きがいと目的: 物質的な豊かさだけでなく、仕事に生きがいを見出し、社会に貢献したいという欲求が高まっている。ビジョンは、個人が仕事に求める意味や目的を明確にするための羅針盤となる。
組織の競争力: ビジョンを共有することで、社員のモチベーションを高め、組織全体の目標達成に向けた一体感を醸成できる。

・ビジョンを持つことのメリット
個人の成長: 自らのキャリアパスを明確にし、自己実現へと繋がる。
組織の活性化: 社員のモチベーション向上、生産性の向上、イノベーションの促進に繋がる。
社会への貢献: 社会問題の解決に貢献し、より良い社会の実現に貢献できる。

・ビジョンをどのように持つのか
自己理解: 自分の価値観、興味、強みを深く理解する。
社会への貢献: 社会が抱える課題を認識し、自分がどのように貢献できるのかを考える。
目標設定: 具体的な目標を設定し、達成するための計画を立てる。
行動: 目標に向かって日々行動し、振り返りながら改善していく。

・ビジョンを持つ上での課題
変化への対応: 社会は常に変化するため、ビジョンも柔軟に修正していく必要がある。
多様性の尊重: 組織内で多様な価値観を持つ人々が共存するためには、共通のビジョンを共有しつつ、個々の違いを尊重することが重要。
短期的な利益とのバランス: 長期的なビジョンと、短期的な利益のバランスを取ることが難しい。

・現代社会におけるビジョンの重要性
現代社会は、個人が自ら考え、行動することが求められる時代です。ビジョンを持つことは、そのような社会を生き抜くための羅針盤となります。また、組織にとっても、ビジョンは社員のモチベーションを高め、組織全体の目標達成に貢献する重要な要素です。

・まとめ
この本は、ビジョンが単なる理想ではなく、個人の成長、組織の発展、そして社会全体の豊かさにつながる具体的な行動指針であることを示しています。ビジョンを持つことは、困難な道のりですが、その過程で得られる学びや経験は、私たちの人生を豊かにするでしょう。

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