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【日記】ASDの自分が独学で519時間かけて簿記2級に合格した話

前回の日記を書いてから
2ヶ月になる

昨年に休職してから
自分がACでASDであることがわかり
自己分析の本を読み漁り
ようやく自分が目指したい仕事が
見つかった

私が目指したい仕事は経理職
私は今34歳
未経験からの経理職への転職となる
いろんなことを調べていくと
未経験から経理職に転職するためには
簿記2級とPCスキルが必須であることが
わかった

簿記2級の合格を目指して
6月から勉強を始めた
離職中で実家暮らしなので
起きている時間を全て勉強に費やした

【合格までの記録】
一日の勉強時間:平均6~7時間
勉強日数:112日
合格までの勉強時間:519時間
合格までにかかった費用:40,220円
受験回数:3回


試験範囲自体がとても広いため
一度理解して問題が解けても
別の分野を学習した後に
もう一度同じ問題を解くと間違える

「時間が経つと忘れる」
という恐怖を常に感じながら
ひたすら勉強した
おそらく人生で一番勉強したと思う
医療系の国家資格はもっているが
それよりもはるかに大変だった

34歳ということもあってか
自分は勉強したいのに
身体が言うことを聞かない
という場面が何度もあった
特に最後の方は
「問題が分からない」というより
「脳が疲れていて勉強しても頭に入らない」
状態だった
改めて自分の年齢を感じた

ネット試験で受験したが
3回目にして
ようやく合格できた
70点以上で合格なのだが
1回目は69点・・・
2回目は67点・・・
3回目で80点で合格

1回目と2回目は
本当に悔しかった

ただ3回目で合格した時は
「自分の力で本当に合格できた!」
と、すごい達成感を感じた
その日は何を食べても
おいしかった

心療内科の先生と
心理士の先生に
合格の報告をした

心療内科の先生からは
「おっ!すごい!20代ならいけると思いますけど、30歳を超えると、やっぱり頭の衰えがあるから、それで合格できたのは本当にすごいことですよ。」
と、言っていた。

心理士の先生と話していると
「ASDの人は自分が興味関心のあることや目標が定まると、定型発達の人には到底できないくらいの集中力と努力ができるんですよね。本当にすごいことだと思います。頑張りましたね。」
と、言っていた。


今まで
「自分はこうしたい」と
考えていなかったと思う
それは生まれ育った環境が
とても影響していると思う
今までは親が敷いたレールを
ただ走っていただけで
「自分はこうしたい」という
選択をする必要がなかった

今回の休職期間で
「自分はこういう人だ」
「自分はこういうことが好きだ」
「自分はこういうことが苦手だ」
「自分は経理職に就きたい」
「経理職になるには簿記が必要だ」
こうやって人生で初めて
「自分」のことを考えて
「自分の人生を自分で選択する」という
経験ができた

今回の合格の報告を
親にもしたが
「おめでとう」とは言われなかった
そのくらい愛情表現の乏しい人たちだった
ということを改めて感じた

正直、親という感覚が
私の中にはもうほとんどなくなっている
感覚的には「同居人」といったところだろう
おそらくこの先、親がいなくなっても
なにも感じないと思う
自分がACになった原因なだけに
もうそう考えていいと本気で思っている

今思えば
「親とは何か?」を
本当に考えさせられる
そう感じたからこそ
自分の子どもには
たくさんの愛情を注ごうと思う


今は経理職への転職を目指して
転職活動をしている
転職エージェントに登録していて
転職のことをいろいろ教えてくれるので
とてもありがたい
そこで初めて聞くことも
たくさんあってとても勉強になる

まだ転職先も決まっておらず
今後の年収も一時的に下がるのは
わかっていて、不安なことだらけだけど
不思議と、そんなに強い不安を
感じていない
たぶん、これが「自分の選んだ道」
だからと思う
心のどこかで
ワクワクしている自分がいる


今日も転職活動を始めようと思う

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