十四字詩 夢

左肩上がらぬ同僚

いつの間に真上に来たカラス

借りた本やさしさこぼれてた

居心地のよい人の列の中

肉欲を満たすピーターパン

見た夢を忘れて鳥が飛ぶ

さみしくて壊れた窓開かぬ

夏の花枯れている会社

三人並んで塞ぐ出口

梨の汁垂らして無様なり

夢がみたいとゆびの切り傷

気づいたら冷めていた紅茶

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