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作業療法士パパが明かす:子どもの「困った」が「才能」に変わる魔法の視点

こんにちは!6歳の子どもを持つパパで作業療法士の「すま」です。先日、我が子が学校で起こした「問題行動」の話を聞いて、ハッとしたんです。

「もしかして、私たち大人は子どもの可能性を狭めているんじゃないか?」

今日は、作業療法の視点を使って、子どもの「困った」行動の中に隠れた才能を見つける方法をお話しします。

子どもの行動、本当に「困った」こと?

まず、私の子どもの話から始めましょう。

  • 授業中に出歩いてしまう

  • 機嫌が悪いと、なかなか機嫌が直らない

  • 登校班で列を乱したり、イタズラをしてしまう

聞いただけで「困った子」「ADHD?」「甘やかしすぎ?」なんて思ってしまいそうですよね。実は、私も最初はそう思っていました。

でも、ちょっと待ってください。この「困った」行動の中に、実は大切な何かが隠れているかもしれません。

作業療法が教えてくれる4つの魔法の視点

作業療法では、人の行動を4つの視点で見ます。この視点を使うと、「困った」行動が「才能」に変わる魔法が起きるんです。

1. バランスの視点:「作業不均衡」を才能に変える

子どもの一日って、実は忙しいんです。学校に行って、宿題をして、習い事をして...。その中で、子どもなりのバランスを取ろうとしているんです。

例えば:
子ども:「ゲームしたい!」
親:「宿題が終わってからね。」
子ども:「えー、そんなの嫌だ!」

この「ゲームしたい!」という気持ち、実は大切な何かかもしれません。

魔法の視点:
ゲームへの興味 → デジタルスキルの才能?問題解決能力の芽生え?
宿題をしたくない → 別の方法で学ぶ才能がある?

実践のコツ: 「30分ゲームして、その後30分宿題。そしたらまた30分ゲームしていいよ。」というように、やりたいことと必要なことをミックスしてみましょう。

2. 機会の視点:「作業剥奪」を可能性に変える

子どもがやりたいと思っていることを、大人の判断で奪ってしまうことってありますよね。でも、その中に隠れた才能のタネはないでしょうか?

例:授業中に出歩く → 行動力がある、エネルギッシュ
  いたずらばかりする → 創造力がある、好奇心旺盛

魔法の視点:
出歩く → 将来のフィールドワーカー?探検家?
いたずら → 未来の発明家?クリエイター?

実践のコツ: 「どうしてそれをやりたいの?」と、子どもの気持ちを聞いてみましょう。その中に、意外な才能が隠れているかもしれません。

3. 価値の視点:「作業疎外」を自信に変える

「どうせ僕には無理...」なんて言葉、聞いたことありませんか?子どもは自分の価値をまだよく分かっていません。だからこそ、大人の言葉がとても大切なんです。

魔法の視点:
「できない」→「まだできない」
「無理」→「チャレンジのチャンス」

実践のコツ: 「きっと」「もしかしたら」という言葉を使って、希望を持たせましょう。
「今は難しいかもしれないけど、きっとできるようになるよ。」
「もしかしたら、君にぴったりの方法があるかもしれないね。一緒に探してみよう。」

4. 調和の視点:「作業周縁化」を個性に変える

子どもの「やりたい」と、大人の「させたい」が違うことってありますよね。

例:
子ども「サッカーがしたい!」
親「でも、ピアノの方が将来のためになるわ。」

魔法の視点:
サッカー好き → チームワーク能力?戦略的思考力?
ピアノへの抵抗 → 別の形の音楽的才能?

実践のコツ: 「サッカーのどんなところが好きなの?その気持ちを大切にしながら、ピアノでも似たような楽しさを見つけられないかな?」

さいごに:子どもの中に眠る、意外な才能の種

私たち親や先生は、つい「普通」や「みんなと同じ」を求めがちです。でも、その「普通じゃない」部分こそ、実は子どもたちの才能の種なのかもしれません。

登校班で列を乱す子は、未来のリーダーかもしれない。
機嫌が悪いとなかなか直らない子は、将来の粘り強い研究者かもしれない。
授業中に集中できない子は、多方面で活躍するマルチタレントになるかもしれない。

子育ては確かに大変です。でも、こんな風に考えると、ちょっと楽しくなりませんか?

あなたの子どもの中に、どんな才能が眠っているのか。それを見つけ出し、育てていくのが、私たち大人の素敵な冒険なのかもしれません。

今日から、ちょっとだけ視点を変えて、お子さんの行動を見てみませんか?きっと、新しい発見があるはずです。

さあ、「才能ハンター」になる準備はできましたか?素敵な才能との出会いが、あなたを待っています!

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