小説 私の消滅

中村文則著

重く、暗い。マニアックだけど上級なサスペンス映画を観たような気分になる。
誰も救われない。誰も幸せになれない。正しいことなど一つもない。
洗脳や精神干渉による記憶操作って恐ろしい。
フィクションの世界のためどこまで信憑性があるか分からないが、人間の精神な想像以上に脆いのかもしれない。
最後がとても切なかった。
この著者が描く、人間の醜い部分、秩序の裏側、と言った本質的な悪はほんとに恐ろしい、

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