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官庁訪問-体験記 (国家総合職)

はじめに

2022年度に官庁訪問をしました。結果は
経産省:第2クールにてお祈り
厚労省・総務省:第1クールにてお祈り
だったので、このnoteを読んでくださるみなさんの参考たる体験記となるか不明ですが、記録として残しておきたいと思います。

筆者の補足情報:
・社会人歴2年有
・大卒程度教養区分(ギリギリ合格)
・訪問した3つの官庁は説明会等はそれぞれ10回程度参加したかな?

官庁訪問①経済産業省

もろもろ

 経産省と厚労省のどちらも同程度に志望度が高かったため、一日目官庁と言われている経産省を初日に訪問することに決意。

 経産省では、訪問者一人一人にメンターと呼ばれる秘書課の課長補佐級の方がついてくれる。これが肝だったりもするようで、経産省の官庁訪問では、毎回の原課訪問の後に秘書課補佐と話をする機会が設けられている。原課訪問の職員さんよりもクラスが上である場合も往々にしてあり、「メンターは訪問者のケアをしてくれる人」という認識の人もいるかもしれないが、実は「訪問者の最も近くにいる評価者」であるという説もあるようです。
(情報源は㊙)

第1クール

経産省の第1クールでは
①原課訪問(3回)
②人事面接(1回)
の2種類があるようで、同卓の人がOBから「人事面接が重要だから頑張ってね」と伝えられたと言っていました。以下①②に関して簡単に感想を書く。

 ①確かに原課訪問では、職員さんが取り組んでいる事例の説明を聞いて質疑応答をするだけで、自己アピールすることを求められていなければ、事前知識を十分に身に着けて職員の問いに正解することを求められているという雰囲気も感じませんでした。
 ②人事面接では、人事"院"面接のようなテンプレートの質問ではなく、かなり突っ込んだ質問をされて困ったという声をチラホラ聞きました。私も最後まで厚労省と迷っていただけあって、それなら厚労省のほうがいいんじゃない?的な質問をされたような記憶があり、苦し紛れな回答となってしまった気がしています。

ただの感想

 第1クールの最後にメンターからその日の結果を伝えられますが、「高く評価しています」と言われたような気がします。噂では、高評価から順に、
①非常に高く評価しています
②高く評価しています
③評価しています(?)

くらいの評価があるらしく、「非常に」がついてなかったような気がするなぁとやや落ち込んだ記憶があります。
解散が18時頃だったので疲れなかった。

第2クール

 原課訪問3回と伝えられていたが、調整中かなんかで2回しかしなかったような気がする。「年次の高い人と話をした」という声を聞きつつ、自分は年次が若い人で回数も少なく「ないな」と感じていたら、案の定お祈りです。
 第1クールを突破した人は第2クールでは霞が関に集められていたので、総数は約70~80名ほどだったか?採用数が50名くらいだっけ?そんな感じの絞り具合でした。

官庁訪問②厚生労働省

感想

うーんこの

うーんこの○○」あるいは単に「うーんこの」といった形で批判を呼ぶ事象や言動や、取るに足らないもの、劣っているものへの評価として使われる。たまに本来の意味のように物事へのプラスな評価に使われる事もあるので注意が必要である。

官庁訪問の構成としては、
①ブース面接(2回)
②原課訪問
という構成であるのだが・・・(続く)

 説明会やワークショップにはぼちぼち参加していたけど、ブース面接2回でお祈り。ブースでは志望動機や関心のある政策なんかを聞かれた記憶があるが、言ってしまえば人事院面接のようないわゆるテンプレート面接。雰囲気としては選考感は薄く"面談"に近いと感じた。

 だがしかし!!!!!!!!

 15分×2名で国家総合職試験に合格した優秀な人達をいかにふるいにかけたのか、その方法は不明だが、わずか30分で訪問者60~70名?ほどのうち20名弱がお祈りされた。さすがにそれだけでは「人格に難あり」と判断できないと思うのでなんでだろうね?試験の順位だとしたら受け入れますが、教養区分と他区分の順位って比較不可能だと思うのだが・・・。2日目だから絞る条件があったのかな・・・?

まぁ民間でも「この短時間で何を評価してるんだ」状態はあるあるか。

正直不完全燃焼ですが、15時頃に帰りました。

官庁訪問③総務省(自治)

正直惰性で行った部分もある。
まぁ地方に飛ばされるのキライじゃないし面白そうだな、くらいの気持ち。

 だがしかし、原課訪問を2回するのだが、1人目の元秘書課の方から、「今まで一番総務省の業務に対する理解が高い」とめちゃくちゃ評価してもらえた。
 話した内容としては「①中央省庁は縦割りだが、地方自治体はその境目なく経済・厚生・交通・etc全ての業務を担っている。②人々はその複雑に絡み合った状況を生きており、その課題もまだ複数分野にまたがるため、人々に寄り添った政策を作っていくには地方自治体と中央省庁の架け橋となる総務省が不可欠だ。」程度の内容なんだけど、確かに「地方創生」とかに焦点が当たりがちなため、上記のような評価をいただけたのかな?

 だが、もう1人話した人がクソつまらんくて、話も全然盛り上がらなかった。志望度が低かったからか、事前に質問も用意せず話の中から拾おうと思っていたのに、話がクソつまらんから質問もすることナスw
 朝から19時か20時くらいまで拘束され、2人と30分くらいしか話してないのにお祈り。厚労省は15時には返してくれたぞ?

おわりに

 こんな感じで官庁訪問が終わり、民間転職に切り替えました。
その話は私の記事を読んでくださっている方には刺さらない気がするので今のところ書く気はないです。

 みんな大好き金融専門職として、「高めの給料をもらいつつ、自分のやりたいことも出来そうだなとワクワクしております。」と自分に言い聞かせて自分のキャリアを正当化しようとしている部分もわずかにあります。

見事官庁訪問にて合格されたみなさんへ
 自分よりもはるかに優秀な方々が、知恵と体力を振り絞って政策を作ってくださると考えると、応援せざるを得ません。頑張ってください!

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