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イン(陰)ドアオタクがプロバスケ観戦という陽趣味に目覚めた話 ~箱推しチームとの出会い編~

2017年の春、新年度が始まったばかりの4月ごろだっただろうか。国内プロバスケ「B.LEAGUE」の試合を、会社の上司に連れられて初めて観に行った。


B.LEAGUE。

開幕したことをニュースで見て、学生時代を思い出し、一度くらいは見てみたいなと思っていた

・・・思ってはいたものの、当時からインドアオタクだった私は、ゲーム、アニメの鑑賞・考察、コスプレの衣装作り、同じくオタクの友人との定例情報交換会に忙しく、結局会場に足を運んだのは開幕してから約半年後、しかも上司の誘いのおかげだった。(フットワーク重い人間あるある)




上司が最近何やらB.LEAGUEにハマっているらしい。
2回ほど試合観戦に行ったようで、特に「田臥さん」という選手にハマっているしい。田臥って聞いたことあるな。見る見るうちに向かいのデスクの上が、パキッとした色合いのステッカーや卓上カレンダー、キーホルダーで飾られていくのを見ていた。「ブレックス」というチームらしい。へぇ~。


「興味がある」と言ったら、上司が「じゃあ今度行こうよ一緒に」と誘ってくれた。言われるがままに連れてってもらった試合は、2017年の4月に代々木第二体育館で行われたアルバルク東京VS千葉ジェッツの試合だった。(今思うと私に初めて見せる試合にこの対戦カードを選んだ上司のチョイスは素晴らしい)(以下、アルバルク、千葉)

それにしてもいざ行くとなると、スポーツ観戦なんてすごい陽キャな娯楽だなぁと思った。よくイケてる男女のInstagramなんかに男女数人グループでビールを片手にユニフォームを着たりして、頬にペイントなんかしたりして、ウェイウェイ↑↑☝☝しているイメージがあった(当時の私の偏見すごくてごめん)

少なくとも私が当時生活圏としていたオタク界隈のTwitterのタイムラインには、アイカツ!がこの世の全ての人に贈ったギフト、かの名曲『SHINING LINE*』の尊さを語る人は沢山いても、スポーツ観戦に行っている人は誰もいなかったのだ。


当日は上司と、上司の妹さん(アルバルクが好き)の試合観戦にお邪魔させてもらった。上司の妹さんがチケットを取ってくれたので、席はコートの真ん中よりもややアルバルク側の席だった。わざわざ私の分までアルバルクTシャツを用意してくれたので、アルバルクカラーの真っ赤なTシャツをちょっともじもじしながら着た。(アイカツのライブTシャツは家から着ていくのに)


さて、このアルバルク東京と千葉ジェッツというチーム、B.LEAGUEミリしらな人のために当時の私(ミリしら)がそのまま感じた印象をまとめてみた。

ホームのアルバルク東京は赤と黒の洗礼されたデザインのユニフォーム、よく見るとadidasの文字、胸元には大きくTOYOTAの文字。チームのロゴがスポーツチームっぽくない、なんだかアパレルのブランドっぽくも見えるような。そのおかげか、売っているTシャツや小物などのグッズもお洒落。。。まじか。。。これ全然私服で着れるじゃん。。。そうなってくると今度は選手もなんだかちょっと小洒落た見た目が多いような、、、なんだか余裕のある都会感?っていうの?その中でも清潔感と醸し出すオーラで目立つ一人が、、、田中選手って言うんですか。ふむふむ。えっ?あの人?女優の広瀬アリスと付き合ってるんですか?す、凄いな、、、なんかもう強そう(安直すぎ)とにかくチーム全体的に圧倒的王者感。素人から見ても何この貫禄、って感じ。

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一方の千葉ジェッツは、真っ赤なユニフォーム・練習着。チームカラーは原色よりのパキッとした赤。こちらも強そうなオーラがあるけど、アルバルクとは対照的に、ちょっと尖った、やんちゃ感というのだろうか。事実、坊主と2ブロックの選手が多い。なんて表現したら良いんだ。オラオラ系(って死語?)とか?あの結構小さめの人は・・?へぇ~富樫選手。。エースなんですか。確かに富樫選手への声援がひときわ大きいかも。えっ?私と同い年だ!!思っていたよりも若い!こんなに若いのにこのチームを率いるエースだなんて、ちょっとブイブイ言わせちゃってる越●リョーマ系ですね。あっ、テニプリって漫画のキャラなんです。分かりづらくてすみません。。。あとはファンも凄いですね。めちゃくちゃ声出してる。卍地元最強卍って感じですね。

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アルバルクのホーム戦というのだから、新進気鋭の猛者が挑んでいく感じに当時の私は捉えた。
「なんか少年ジャンプみがある」


試合の中身をざっくりとはしょると、千葉が前半猛攻を見せる&アウェーなのに応援の熱も凄い→アルバルクが押されている・・→と思ったら後半から持ち直してくるアルバルク→第4Qの最後は超接戦→なんと同点でタイムアップで延長戦へ(うわぁ延長戦ってこちらまで緊張する)→延長戦の末、千葉が逆転勝利


ッエ――――!!!?!


延長戦終了のブザーが鳴ると、上司の妹さんをはじめ、会場の半数以上を占めるアルバルクファンは肩を落としていた。派手なBGMも鳴らなかった。そりゃそうだ。ホーム戦=アルバルクが勝つことを演出しようとしていた試合だったんだ。妹さんだってB.LEAGUE処女の私にアルバルクが勝つところを見せて、あわよくば仲間にしたいと思っていただろう。(オタク心理)
千葉の数少ないファンは、それはもう盛り上がっていた。そりゃあ敵戦地での勝利って嬉しいよね


これまでアイドルやアニソンのライブという、いわば最初から最後まで決められた・あらかじめ仕込まれたストーリーを観劇して、その場にいる観客全員が等しく幸せになれる・分かち合えるエンターテインメントショーを見てきた私は、そこでスポーツ観戦の醍醐味を味わったのだ。


なんていうか、、、これって、、、、

めちゃくちゃリアル!!!!!!!!!!!



その日の帰り道思い返してみると、私は試合の最後、アルバルクTシャツを着ながら心の中ではこっそり千葉が勝つところが見たいと期待していたことに気がついた。

B.LEAGUE初心者の私にもわかる、こんなに面白い試合を見て、初めて応援したチームが、敵戦地で逆境を跳ねのけて逆転勝利したのだ。その姿は、もうなんていうか、リアル・スラムダンクだった。帰りの電車の中では千葉ジェッツのWEBサイトを見ながら、あのシュートをしていた人は・・・、あのディフェンスをしていた人は・・・と熱心にリサーチし始めていた。そして早くも次の試合日程を調べていた。なるほど毎週末にやってるのか。Twitterにも書き込んだ。初めてB.LEAGUE観てきたんだけどこれはやばい。めちゃくちゃ面白かった!(ほんの数人が❤をくれた)


そうしてすべての条件が揃った私は千葉ジェッツのファンに






はならなかった。

これは私も予想外。



アルバルクと千葉の試合を見終わって興奮冷めやらぬ(むしろ観ていた時よりも熱が高まった)私は、後日友人を誘って別チームの試合を観に行った。チームはどれでも良かった。とにかくもう一度会場であの興奮を味わいたかった。この胸がときめくような逸る気持ちを確かめたかった。直近で、観に行きやすい会場で、まだチケットがある試合・・・


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こうして観に行ったのが、2017年4月27日のサンロッカーズ渋谷VS富山グラウジーズの試合。


そして、この日から私はサンロッカーズ渋谷のブースター(ファン)としての日々が始まるのであった。


つづく。


(昨年11月から書き溜めていた記事を、絶好のタイミングとも思える#Bリーグオールスターのタグに満を持して応募しようと愛をたっぷり詰め込んで書き上げたものの、公開し忘れたままタグの応募期間が終わってしまったのでした。。やらかした!)

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