生活のストレスを測ってみた
ごきげんよう、おすみです。
このnoteでは一人の精神疾患当事者でB型作業所利用者であるおすみが実体験を元に障がい者福祉やメンタルヘルスに関する記事をほぼ毎日執筆しています。
今日のテーマは、生活面でのストレスを測る、です。
はじめに
日常生活においてもストレスは付きまといます。
いくら仕事が順調でも、プライベートでストレスがたまる生活習慣やストレスが一気に掛かるライフイベントが起きるとワーク・ライフ・バランスが崩れ仕事ぶりにも影響します。
生活面やプライベートでのストレスにも注目することはとても重要です。
では、生活面のストレスにはどのように測れるかを見ていこうと思います。
社会的再適応評価尺度
アメリカでの成り立ち
アメリカの心理学者Holmes氏は、精神疾患と生活との関連性について研究を重ね、精神疾患の発症にはその発祥以前に体験した生活上の出来事が深く関係することを明らかにしました。
その中でも人生や日常生活を変える大きな出来事を43個抽出し、結婚を基準値50とした上で0~100の間で点数化した社会的再適応評価尺度を発表しました。
日本での導入
上の表はあくまでもアメリカでの研究なので、日本人からするとピンとこないクリスマスや教会活動の変化などの項目も含まれていますが、のちに日本でも追研究が行われました。
その結果がこちら。
ランキング上位に会社の倒産が挙がっているところがいかにも日本らしいと思うところですが、2つの結果を見てみると日本もアメリカも似通った結果になっていることがわかり、最初の表の日本での整合性も証明されました。
社会的再適応評価尺度を活用したストレスチェック
社会的再適応評価尺度の日本での整合性も証明されたところで、ここからはこれを活用したワークのやり方を説明しようと思います。
ここからは紙とペンがあれば便利です。
ストレスチェックのやり方
社会的再適応評価尺度に挙げられている出来事から、過去1年の間に実際自身に起きた出来事すべてにチェックを入れ、表にあるストレス値を足し合わせることでこの1年でかかった生活面でのストレスを測ることができます。
(おすみの例)
⑥自分の病気・傷害=53
⑮新しい仕事への再適応=39
⑯経済状況の変化=38
⑱転職=38
㉙習慣の変化=24
㉚上司とのトラブル=23
㉛仕事上の条件が変わる=20
㊴家族が団らんする回数の変化=15
㊶休暇=13
㊷クリスマス=13
ストレス値の合計=276
Holmes氏の研究によると、ストレス値の合計が300を超えた人の8割近くがその後何らかの疾病を発症し、200点台の人で5割、150~199点の人でも4割近い人が何らかの疾病を発症したとのこと。
終わりに(近年増加する様々なトラブル)
止まらない社会の複雑化の影響で社会的再適応評価尺度だけでは収まりがつかないストレス要因と言えるのが近年増加する様々なトラブルです。
在宅ワークの増加
横暴で頻繁なセールス
マルチ商法
迷惑メール
個人情報の流出
SNS上のトラブル
不倫問題
ストーカー
近隣トラブル
社会的再適応評価尺度と共に、自分自身が以上のトラブルに巻き込まれていないかも合わせて注視してみてください。
このストレスチェックは実際に企業でのメンタルヘルス研修などにも活用されている有用性の高いものなんだそうです。
この結果を見直してみると、自分自身の体調不良やメンタルヘルス不調の原因が日常生活に意外に多く潜んでいることに気づくことができたかと思います。
少しでもストレスで身体が何かおかしいと感じたら、早めの対処をおすすめします。