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通院や服薬を中断するのがよくないと思う理由(完結編)
ごきげんよう、おすみです。
昨日に続き、おすみ自身の経験を元にうつ病治療中の通院や服薬を途中でやめる事がどれだけ危険な事なのかを書き綴る連載の3回目です。
うつ病も立派な病気です。
通院や服薬を中断するのはすごく簡単なことです。
病院に行かなければいいだけの話です。
おすみのように経済的な理由で通院をやめる人もいれば、理由も様々にあると思います。
主治医の治療方針に疑問に感じた。
だとか、第三者から行くなと言われた。
だとか。
その様々な理由についてはおすみも理解できます。
大切な人に迷惑を掛けたくない気持ち、すごくわかります。
ただ、その気持ちを大事にしすぎた結果として自分自身が犠牲になることは本末転倒な話です。
うつ病は病と名のつく通りで医学的にも認められた立派な病気です。
放置した場合、他の病気同様に命を落とす危険性があります。
うつ病治療の中断や自分自身の判断での減薬を考えておられる方へ。
生活が苦しくなったら病院や行政へ相談を
おすみが通院を再開してすぐの話、その当時生活が苦しくて通院ができなかったことを主治医と病院の事務職員の方に素直にお話ししました。
すると次の通院時、院内の社会福祉士さんに繋いでくださり、面談することになり、事情をすべて話しました。
おすみはそこで初めて自立支援医療制度の存在を知り、制度の利用と同時に障がい者手帳の申請を行うことになりました。
(自立支援医療制度とは)
精神科や心療内科への通院が長期的に必要な場合に申請・利用することができる制度です。
利用すると通常3割の負担となる医療費の負担が1割に軽減されます。
詳しくは以下のリンクを参照ください。
通院を再開した時には働けなくなるくらい心身ともにボロボロの状態でした。
退職後の経済的な問題については市の福祉の窓口に相談に行きながら、雇用保険で一旦はピンチを何とかしました。
共依存症から脱する目的もあり、困り事は何でもかんでも身内に話すのではなく適材適所に相談することを始めたのもこの頃からです。
行政に相談したことで様々な支援制度や相談機関があることを知りました。
あ、障がい者手帳の時に書き忘れていたことを。
雇用保険申請時に障がい者手帳を提示すると、雇用保険の受給期間が延長されます。
手帳取得を検討されている方はご参考まで。
一人で抱え込まずに
ここまで通院を中断した時のことを振り返ってみて、やはりというかなんというか、もっと早く自分自身と向き合っていればよかったと思うのが本音です。
おすみは医者でも薬剤師でもなければ、福祉関係でお仕事をしている専門家でもありません。
しかしながらその後の、そしてこれからの生き方につながる貴重な経験をしたのだと今だからこそ思えます。
どうか、一人で抱え込まずに色々なところを頼ってみてください。
一極集中に頼り切ってしまうことは決して良いと言えることではありませんが、自己解決しようとして考え抜いた結果自分で命を落とす決断をしてしまうことはそれ以上によくないことです。
まずは悩んでいることを誰かに打ち明けて、『どこに相談したらいいと思う?』でいいのです。
問題解決のために前を向いていきましょう。
一人でも悩みを抱える人の心が軽くなることを願い、この連載を締めたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。