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感情をゼロ秒で言語化

試して良かった「ゼロ秒思考」

仕事や日常生活で、
モヤモヤしたことはないでしょうか。

そのモヤモヤをそのままにしておくと、
余計に考えてしまい、後にも残ることがあると思います。

その感情をすぐに書き出せば、
思考が整理され、前向きになれるのは、
ほんの些細な「メモ」だということに気が付かせてもらいました。

それが、ご紹介する、
赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』です。


①感じたことを言語化する

例えば、仕事でマルチタスクをこなしていると、頭は整理されていなくて、
モヤモヤしていることがあると思います。

それを、そのまま言葉にして話しても相手に伝わらず、さらにモヤモヤして、他人のせいにしてしまうことがあります。
その原因は自分にあることを知らずに。

その時、
その感情を書いたことはあるでしょうか。

頭の中はもやもやしていることが多い。
いろいろな言葉が浮かぶ。
言葉にならない言葉が浮かんでは消える。
それを頑張って言葉にしてみる。

なんとなく嫌な気持ちの時でも、
頑張って書き出してみる。
そうすると、全部はき出した後、
不思議と少しだけは前向きになれる。

赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社 12項


②メモ書きで物事を考える

本書にはシンプルなメモ書きの具体的な方法が書かれています。

・A4用紙を横置きにし、
・1件1ページ
・1ページに4~6行(箇条書き)
・各行20~30字
・1ページを1分以内
・毎日10ページ書く
・毎日10分だけメモを書く

赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社 60項


実際に2024年、約1年間続けてみると、
とてもシンプルで簡単にでき、
効果があるのに気がつきます。

本書で推薦されていますが、
各項目でクリアファイルでまとめています。

私は主に、
・noteの構成
・将来について
・考えたこと
・感情のはきだし
・学んだこと(聞いたこと)
・健康について
といったタイトルでまとめています。

ただし、A4用紙1枚使うのがもったいないと思えば、そこで終わりなので、まずは書いてみることです。

実践をしてみたファイルの一部


③言葉の本当の意味

自分や他人の言葉が正確には何を意味しているのか、
何を意図して発言されたものか、
意識的に言っているのか、
それとも無意識なのか、をいつも考え、
より深く理解することが必要になる。

赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社 26項


例えば、
身の回りのわかりやすい話をする人が使っている言葉の使い方、言葉選びに注目して欲しいと思います。

私の経験では、
言葉の意味を定義して話をする方は、
言葉が頭に入ってきやすい傾向にあります。
また「⚪︎⚪︎とは」を説明して共通の理解を促しています。

医療の現場でも似たような経験があります。

リハビリをしていた際、
医療用語などの専門用語を、
患者さんに説明しても、
何を言っているのか理解してもらえない。

その時、先輩から学んだのは、
絵(写真)を見せる方法や、
筋肉を強化したい時は、
一緒に筋収縮が分かる場所を手で触ってもらって、肌で感じてもらうなどの方法をとっていました。

思ったこと、勉強したことを、
そのまま相手に話しても伝わらないことを実感しました。

これはビジネスの場面でも同じです。
野中郁次郎先生の「知識創造企業」でも述べられている、
暗黙知(tacit knowledge)にも共通しています。

暗黙知は(tacit knowledge)、
非常に個人的なもので形式化しにくいので、
他人に伝達して共有することは難しい。

主観に基づく洞察、直感、勘が、
この知識のカテゴリーに含まれる。

さらに暗黙知は、
個人の行動、経験、理想、価値観、情念などにも深く根差している。

野中郁次郎(2020)『知識創造企業(新装版)』東洋経済新報社10項


④メモを書くとすっきりする!

メモを書くと、
自信がもて、ポジティブになれると、
著者は述べています。
これは実践してみると分かります。

メモを書くと、何よりも頭がすっきりする。
頭に浮かぶこと、揺らいでいるころを言葉にしていくので、
もやもやがほとんどなくなる。

メモを書くと、頭の整理ができるようになる。
頭の整理ができるというのは、
今何が大切か、大切でないか、
今何をすべきか、しなくてもよいのか、
常に明確にわかっているということだ。

赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考』ダイヤモンド社 67-74項


メモを書く、余白に書くことで、
頭がさらに整理されると思いました。

そして、
そのメモが、たまったら見返すことです。

月日が経っても同じような思考の傾向があり、
悩みも同じようなことで悩んでいます。

それを解決するのにも、
役立つかもしれません。
余計なことに、とらわれないということです。


⑤まとめ

A4用紙へのメモを始めて間もないころ、
1週間くらいはスムーズに書けるのですが、
途中、何をメモするのかに悩みました。
しかし、本書には「問い」の例を書いていますので、それを真似していくと書けるようになっていきます。

さらに、楽しみとして図表を用いたり、
絵を描いたりすることでスケッチのような活用をしています。

最後に、
メモについて考えていると、
ある偉人が思い浮かびました。

それは、レオナルド・ダ・ヴィンチです。

すさまじい好奇心、観察力、想像力(創造力)
やることリストを書いた膨大な量のノートなど、天才は何をメモしていたのか。

今回のゼロ秒思考とも、
なにか共通しているところがあると感じました。

これは1冊の本から、
次の1冊を「読みたい」という好奇心につながり、点と点が結ばれていくような感覚だと思います。

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