感情をゼロ秒で言語化
試して良かった「ゼロ秒思考」
仕事や日常生活で、
モヤモヤしたことはないでしょうか。
そのモヤモヤをそのままにしておくと、
余計に考えてしまい、後にも残ることがあると思います。
その感情をすぐに書き出せば、
思考が整理され、前向きになれるのは、
ほんの些細な「メモ」だということに気が付かせてもらいました。
それが、ご紹介する、
赤羽雄二(2023)『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』です。
①感じたことを言語化する
例えば、仕事でマルチタスクをこなしていると、頭は整理されていなくて、
モヤモヤしていることがあると思います。
それを、そのまま言葉にして話しても相手に伝わらず、さらにモヤモヤして、他人のせいにしてしまうことがあります。
その原因は自分にあることを知らずに。
その時、
その感情を書いたことはあるでしょうか。
②メモ書きで物事を考える
本書にはシンプルなメモ書きの具体的な方法が書かれています。
実際に2024年、約1年間続けてみると、
とてもシンプルで簡単にでき、
効果があるのに気がつきます。
本書で推薦されていますが、
各項目でクリアファイルでまとめています。
私は主に、
・noteの構成
・将来について
・考えたこと
・感情のはきだし
・学んだこと(聞いたこと)
・健康について
といったタイトルでまとめています。
ただし、A4用紙1枚使うのがもったいないと思えば、そこで終わりなので、まずは書いてみることです。
③言葉の本当の意味
例えば、
身の回りのわかりやすい話をする人が使っている言葉の使い方、言葉選びに注目して欲しいと思います。
私の経験では、
言葉の意味を定義して話をする方は、
言葉が頭に入ってきやすい傾向にあります。
また「⚪︎⚪︎とは」を説明して共通の理解を促しています。
医療の現場でも似たような経験があります。
リハビリをしていた際、
医療用語などの専門用語を、
患者さんに説明しても、
何を言っているのか理解してもらえない。
その時、先輩から学んだのは、
絵(写真)を見せる方法や、
筋肉を強化したい時は、
一緒に筋収縮が分かる場所を手で触ってもらって、肌で感じてもらうなどの方法をとっていました。
思ったこと、勉強したことを、
そのまま相手に話しても伝わらないことを実感しました。
これはビジネスの場面でも同じです。
野中郁次郎先生の「知識創造企業」でも述べられている、
暗黙知(tacit knowledge)にも共通しています。
④メモを書くとすっきりする!
メモを書くと、
自信がもて、ポジティブになれると、
著者は述べています。
これは実践してみると分かります。
メモを書く、余白に書くことで、
頭がさらに整理されると思いました。
そして、
そのメモが、たまったら見返すことです。
月日が経っても同じような思考の傾向があり、
悩みも同じようなことで悩んでいます。
それを解決するのにも、
役立つかもしれません。
余計なことに、とらわれないということです。
⑤まとめ
A4用紙へのメモを始めて間もないころ、
1週間くらいはスムーズに書けるのですが、
途中、何をメモするのかに悩みました。
しかし、本書には「問い」の例を書いていますので、それを真似していくと書けるようになっていきます。
さらに、楽しみとして図表を用いたり、
絵を描いたりすることでスケッチのような活用をしています。
最後に、
メモについて考えていると、
ある偉人が思い浮かびました。
それは、レオナルド・ダ・ヴィンチです。
すさまじい好奇心、観察力、想像力(創造力)
やることリストを書いた膨大な量のノートなど、天才は何をメモしていたのか。
今回のゼロ秒思考とも、
なにか共通しているところがあると感じました。
これは1冊の本から、
次の1冊を「読みたい」という好奇心につながり、点と点が結ばれていくような感覚だと思います。