自己コントロール

自分の幼稚さをここ最近ひどく痛感している。
それというのは怒りの感情、
承認欲求といった心の枯渇、
そしてスマホにのめり込む心の弱さだ。

コロナ禍の最中、
本を読み、好きなことに没頭できるよう努め、
また自分と向き合うことで自分を高めてきた。
そう自負していたのだが
それはどうも自己満足だったようで、
外に出歩き人と接する機械が増えてきたことで
何かが違うと気が付いた。

幼少の頃から人付き合いが不得手で、
どうも集団に馴染めず孤立することが多い。
努力して、苦しみストレスを溜めながらも
必死で「人の輪」というものにしがみ付いてきた。
そうしてなんとか人付き合いを成立させていたのだが
コロナでの引きこもり生活で人との接し方を完全に忘れ、
自分と向き合うことしかしなかった代償なのか
頭でっかちの、自分は他の人と違うんだと信じている
ズレた人間ができあがってしまっていた。

これで愛想がよければまだ救いがあったのだが、
コロナの恐怖に負けて私は口をつぐんでしまった。
態度も冷たく横柄だったのだと思う。
近頃の周りの私への態度から
自分が蒔いた種なのだろうと納得がいく。

集団の中にひとりでいることはとても孤独だ。
心にじんわりと広がっていく侘しさはなんとも言えない。
だが自分にかかるストレスは完全に今の方が少ない。
コロナ前の努力していた頃、
帰宅後の大喰いや、感情の起伏の激しさが物語る
ひどいストレス状態と比べると、
今の方がずっと調子がいい。

自分の心や体の観点から言えば
今の孤立した状態の方が健全であり、
一方で社会的活動の観点からは完全に落第だ。
人との繋がりを放棄し、
自分ひとりで楽しむ努力を重ねてきたのだから
当然の結果ではあるのだが、
これで本当にいいのかと疑問に感じてしまう。

今のままではいけないのだろうか。
苦しみながらも繋がりを持たなければならないのだろうか。
これは白黒つけられる問題ではなく、
「繋がりを持った方がいいよ」というのが正解なのだろう。

人と繋がろうと思ったら今の私のやり方は間違っている。
でも自分は幸せなのだから無理をする必要もない。
ただ今のままではいけないと思っている自分がいる。
それではどうしようか。
私の出した結論は、今以上に自分を高めることだ。
中途半端だから幼稚な自分から脱することができていない。
もっと学び、感じ、様々なことを吸収し
成長を止めることなく前へと進んでいくことで
新たなステージへと上がれるのではないかと思う。

本を貪欲に読むようにした。
いつでも読めるように電子書籍を購入し、
隙間時間を見つけてはスマホで本を読む。
スマホで無駄にネットをしてしまうのを防ぐために
アプリの使用制限をかけて大幅に時間を短縮した。
心の中を文字にする時間を以前よりも増やした。

怒りと、欲と、孤独とに
振り回される自分をコントロールするために、
周りなど気にせず自分の生き方を確立するために、
私はやらなくてはならないことがたくさんある。
まだ未熟だ。まだ幼稚だ。
年齢だけ重ねてきてしまった自分は情けないが、
まだ伸びしろがあると信じ、日々精進する。