見出し画像

ロードバイク乗りのコロナ感染経過をスマートウォッチ(GARMIN Instinct 2S)健康管理機能から見る

ロードバイク乗りは普段からトレーニングを重ねているし、運動の性格上、人との接触も少ないことからコロナなんかとは無縁!と考えていたところが自分にはあった。

しかし、過度なトレーニングや低い体脂肪率は、むしろ免疫力で劣るのかもしれない。

というわけで、タイトルのとおりコロナ感染第8波に飲まれた、ロードバイク乗りのコロナ感染記録の一例として記録したい。

あぁ、しかしロードバイク通勤の記録が早くも頓挫してしまったなぁ。

まあ、こういった病気や怪我は、どうしようもないことだよね…。

コロナ感染記録

コロナ感染前と感染時の健康情報は、スマートウォッチ(GARMIN Instinct2S)にて計測した数値となっている。
コロナ感染時の数字の変化や、ガーミンウォッチの健康管理機能を確認してみたい。

基礎的健康情報(感染前 平時)

身長 171cm
体重 56kg
体脂肪率 10%
平均体温 36.4℃
心拍数(安静時平均)54bpm
呼吸数 (睡眠時の平均)14brpm
血中酸素(使用期間1週間のみの平均) 95%
睡眠スコア(1週間の最高平均スコア) 80
ストレスレベル 34

コロナ感染1日目

2023年1月13日(金)

目覚めると喉の痛みあり。体温は36.6℃。
ロードバイク通勤は諦め、念のためリモートワークに切り替える。
昼過ぎ
やや身体全体のダルさを感じる。体温は37.0℃。

夕食はいつもどおりの食事をいただく。しかし、その後さらに体調が悪化。全身の悪寒とともに体温38.5℃に急上昇。抗原検査キットにて自主検査実施。コロナ陽性。

抗原検査キットの結果

この抗原検査キット、体調が悪化するなか、取り扱い説明書を読み、初めての作業をするのでなかなかシンドいし、正解までの過程も分からん!
右の丸い穴に検査試料液を入れ、15分後左のC及びTと書いてある下の試験紙ラインに赤い線が出れば陽性判定となる。
で、検査試料液を実際に落としたところ、左の白い試験紙全体が赤くに染まってしまったじゃあないか!これじゃ、ラインの診断なんてデキナイヨ!おまけにライン判断は20分までと書いてあるけど、試料液を落とした正確な時間も忘れちまったし…。
やり方を間違えたのかと、曖昧な焦点でキットを睨み続けるうち、試験紙は徐々に己の白くなるべき領分を思い出し始め、全体の赤味は抜け出したのだが…。
結果、見事に写真のとおりCとTの部分にだけ赤いラインが残り、陽性と相成りました。なお、20分経過後も赤いラインは消えずに残ってた。

ガーミン数値
心拍数(安静時平均)54bpm→56bpm
呼吸数(睡眠時の平均)14brpm→14brpm
血中酸素 95%→98%
睡眠スコア 80→66
ストレスレベル 34→55

ガーミン先生からのありがたいアドバイス

上のタイムラインを見ると、12時以降のストレスレベルやば…。昼過ぎの時点ですでに身体はかなりのストレスを受けていたようだ。夜間もずっと高ストレス状態。実際に布団の中で震えていたわけだから、ガーミン先生大当たりですヨ…。

コロナ感染2日目

2023年1月14日(土)

朝の食事 お汁粉とトースト

体温は38℃を超えていたが、食べることはできる。お汁粉は祖母の手作りのもの。温かなしっかりとした甘みが身体に染み渡る。トーストも祖母が買って持ってきてくれた物。濃厚なバターの香りが鼻に抜け、贅沢なトーストの味わい。
しかし、この朝を境に食欲は皆無に…。

全ての体内パワーは対ウイルスに注がれ、各臓器は必要以上の動作を辞めたようだ。ここのところ、四六時中お腹が空いてしょうがなかったのが嘘のよう…。
夜の食事にはほとんど手をつけられなかった。
寝汗で異常な発汗あり。
寝るときに見たのは、何度やってもピースをはめることが出来ないパズルの夢。

ガーミン数値
心拍数(安静時平均)
54bpm→56bpm→59bpm
呼吸数 (睡眠時の平均)
14brpm→14brpm→15brpm
血中酸素
95%→98%→97%
睡眠スコア
80→66→39
ストレスレベル 
34→55→46

ガーミン先生…

ずっと布団で横になっていたが、全く休息できていない…。実際、この日はずっと38℃以上の発熱があったわけだからね…。

コロナ感染3日目

2023年1月15日(日)
朝の体温38.0℃。全身の悪寒、頭痛、吐気により朝から絶不調。ウイダーinゼリーのパチ物を少しづつ飲むも戻してしまうほど。風邪での吐き気なんて子どものとき以来か…。
解熱剤を服用しつつ、ひたすら横になる。眠りにつくと異常な発汗再び。
夕方より回復の兆しあり。体温37℃台に低下。食欲も僅かにあり。
晩御飯に、かけうどん半玉をいただく。おいしく完食。しかし、味覚に違和感が。デザートにバニラ香料をふんだんに使ったアイスもいただく。うん、全くバニラの香りがしないね!
これがコロナ感染による味覚障害というやつか…
それでも、食べ物を胃に収められる確かな幸せを感じて就寝。
この日寝るときに見たのは、廃線跡巡りをしつつ焼き鳥屋で焼き鳥を買う夢。

ガーミン数値
心拍数(安静時平均)
54bpm→56bpm→59bpm→59bpm
呼吸数 (睡眠時の平均)14brpm→14brpm→15brpm→15brpm
血中酸素
95%→98%→97%→97%
睡眠スコア
80→66→39→60
ストレスレベル
34→55→46→31

真っ黒な時間帯は充電中

以外と夜中は眠れていたようだ。また、少量の晩御飯を食べてから、明らかな体調の上向きを感じたが、ガーミン先生の評価もしっかりとリンクしている。これまで横になってもストレス扱いされていたのが、ようやく休息扱いになったぜ!

コロナ感染4日目

2023年1月16日(月)

朝の食事と机上の様子

体温36.8℃。病み上がりの身体の重さはあるも、身体の悪寒などは無し。ほぼ快復。食欲もあるが、依然のような湧き上がるような空腹感はなし。
朝のトーストを食べても、先日の濃厚なバターの香りは全く感じず、味覚の喪失による喪失感を改めて思い知る。舌には甘さを感じるのだが、個々の食べ物の味というものが全くしない。
この味覚障害、鼻は詰まっていないのだが、鼻腔の組織が麻痺して「嗅覚」が失われていることに起因しているように思われる。内視鏡検査の際、鼻や喉を麻痺させる薬剤を注入した後の感じに似ている気がする。
食べ物の味というものは、舌で感じる部分は僅かで、その大部分を嗅覚で感じていることは明白。鰻屋の換気扇の下で白飯を食べれば、ただで鰻飯を食べられるというやつだ。
しかし、鼻が詰まっていないのに嗅覚が無くなるのは不思議だ…。

また、この日から咳と痰の症状が目立つようになる。また、これに伴い肺周辺に多少の違和感も感じる。ロードバイク乗りにとって肺は非常に負荷のかかる器官であり、注視が必要そうだ。

ガーミン数値
心拍数(安静時平均)54bpm→56bpm→59bpm→59bpm→58bpm
呼吸数 (睡眠時の平均)14brpm→14brpm→15brpm→15brpm→14brpm
血中酸素
95%→98%→97%→97%→96%
睡眠スコア
80→66→39→60→55
ストレスレベル
34→55→46→31→33

運動をしないときの生活と同じようなものかな

肺の状態を判断するのに有効と言われている血中酸素は緩やかに低下。簡易測定に過ぎないから経過に注意。
この日から、活動時間帯(8時〜22時頃)は布団から出て、本を読んだりネットを見たりして過ごす。ガーミン先生のコメントも、日常生活に対する評価になった(笑)

コロナ感染5日目

2023年1月17日(火)

体温36.6℃。熱は完全に平熱に戻り、身体の怠さもなし。
咳、痰、鼻水といったよくある治癒過程の経過症状が残るのみとなった。
そしてこの日の晩御飯はー

カレーだー!!

コロナによる味覚障害といえば、カレーは外せない。
意を決してカレーを口に運ぶ…。
やっぱり味しねえ!
カレーを口の中に入れると、ピリピリとしたスパイスの存在は感じるのだが、あの鼻に抜ける濃厚なカレーの香りがしない!!
こんな哀しいカレーを食べたのは初めてかも…。
なお、この日から味覚を正常に保つのに有効といわれる亜鉛サプリの支給開始

ガーミン数値
心拍数(bpm 安静時平均)
54→56→59→59→58→58
呼吸数(brpm 睡眠時の平均)14b→14→15→15→14→13
血中酸素(%)
95→98→97→97→96→98
睡眠スコア
80→66→39→60→55→68
ストレスレベル
34→55→46→31→33→37

ありゃ? 午前中のストレスレベルが…

ガーミンで測っている各数値も、平時と同じ値に。特に血中酸素の値には安心。
一方のボディバッテリーに関して、ガーミン先生は厳しく評価。休息が十分でなく、また特に午前中に高ストレス状態となっている。何かしてたかな

コロナ感染6日目

2023年1月18日(水)

体温36.6℃。もはや身体は平時とほとんど同様であり、咳や痰の症状も落ち着き始めた。
こうなると、室内で体幹トレーニングくらい始めたくなってくる
ただ、息苦しさこそないものの、肺に負荷をかけるのは良くない気もする。

コロナ後の体幹トレーニング再開プログラムの検討

コロナ後のトレーニング再開について、ネットで検索してみる。

掲載開始日が比較的新しく、ある程度信頼性のありそうなサイトを調べてみた。
これらのサイトから、トレーニング再開の要点を主観的にまとめると、
①症状が軽快して数日後からトレーニングを再開する
②強度は段階的に上げていく
③都度、体の声を聴く。

一方で、次のようなコロナ回復期のトレーニングの有効性を説いたサイトもあったりする。

体幹トレーニング復帰プログラム

これらの所見を踏まえて、室内での体幹トレーニングの再開プログラムを以下のとおりとした。

①再開日は解熱後3日目(本日 1月18日)から
②時間は平時(40分)の1/4(10分)から開始し、1日置きに1/8(5分)ずつ延長する。
 ※平時の時間に戻るのは12日後(1月30日〜)
③心拍数はゾーン1(〜111bpm)以内にする
④心肺の違和感を感じたら直ぐに中止

というわけで、いつもお世話になっているトレーニング動画の一部から実践してみる。

久しぶりの負荷を受けた筋肉の、鈍い喜びの声を聞いた。
しかし、やってしまった。少しばかり、心拍数がゾーン1を超えてしまった!ゾーン1以内というのはかなり難しい。ただ、心肺に異常は感じないので、慎重に復帰プログラムをこのまま進めることとしよう…。

また、トレーニング再開にあわせストレッチも開始したが、考えてみれば、動かしていなかった筋肉や関節をまずホグしていくべきであり、ストレッチは心肺への負荷も非常に軽く、様子を見ながら負荷を高めるのに最適だ。
体幹トレーニングよりも、まずはストレッチから行うべき
だったかも…。ストレッチの存在を忘れていた。

本日のトレーニングメニュー
・体幹トレーニング PM10分
・ストレッチ PM5分

ガーミン数値
心拍数(bpm 安静時平均)54→56→59→59→58→58→51
呼吸数(brpm 睡眠時の平均)14b→14→15→15→14→1313
血中酸素(%)
95→98→97→97→96→98→97
睡眠スコア
80→66→39→60→55→68→63
ストレスレベル
34→55→46→31→33→37→28

日常生活そのものなグラフ変化かと

安静時の心拍数も一気に低下し、全ての数値が平時の範囲内となった。ボディバッテリーのグラフ変化も日常生活そのもののようだ。

コロナ感染7日目

2023年1月19日(木)

体温36.6℃。鼻水に黄色いもの(白血球格闘後の記録)が混ざり始めたくらいで、体調は良好。とくに何も無し!この何も無いことこそが、素晴らしいことなのだよ。
そして、味覚(嗅覚)にも変化が!
昼に食べたカレー(笑)の味を確かに感じるように…。食べ物の味が分からないことで感じた人生の味気無さとも、おさらばできそうだ!

本日のトレーニングメニュー
・ストレッチ AM10分、PM10分
・体幹トレーニング PM10分

ガーミン数値
心拍数(bpm 安静時平均)54→56→59→59→58→58→51→48
呼吸数(brpm 睡眠時の平均)14b→14→15→15→14→13→13→13
血中酸素(%)
95→98→97→97→96→98→97→98
睡眠スコア
80→66→39→60→55→68→63→78
ストレスレベル
34→55→46→31→33→37→28→21

グッジョブ!(笑)

安静時の心拍数が、平時を合わせても初めて50を下回った。もしやコロナ感染を通じて、効率的な心肺の使い方を学んだのか?
そして、ガーミン先生からグッジョブ!をいただいたぜ!

コロナ感染8日目(療養最終日)

2023年1月20日(金)
「はい、元気です。」学校で朝の会の際、健康観察をした記憶がある人も多いであろうが、その当時は皆、反復継続的に「はい、元気です。」と答えるだけで、この言葉に意味など無かった。
しかし、今のワタシにはこの言葉のもつ意味と意義がはっきりとある。
今あらためて言おう「はい、元気です。」

本日のトレーニングメニュー
・ストレッチ AM10分、PM10分
・体幹トレーニング PM15分

ガーミン数値
心拍数(bpm 安静時平均)54→56→59→59→58→58→51→48→47
呼吸数(brpm 睡眠時の平均)14b→14→15→15→14→13→13→13→14
血中酸素(%)95→98→97→97→96→98→97→98→97
睡眠スコア
80→66→39→60→55→68→63→78→81
ストレスレベル34→55→46→31→33→37→28→21→24

療養生活ともオサラバ

コロナ感染9日目(療養解除日)

2023年1月21日(土)

療養生活を終え、最短で療養解除することができた。
早速、今日からロードバイク復帰に向けたプログラムを検討、実践だ。

スマートウォッチによる健康管理を使ってみて

自分の身体の状態は、自分が1番の理解者である。これは間違いない。自分が体調が悪いと感じたら、それは間違いなく体調が悪いのだ。
じゃ、スマートウォッチによる健康管理の役割とは何か。
それは、365日の体調の可視化(数値化)にあるのだと今回理解した。
スマートウォッチを装着することに面倒くささといった抵抗は皆無であり、これほど身体のモニタリングに適した機材はほかにない。そして、体調の数値化は、自分の状態の客観的な判断を可能とし、また経過を記録することで変化を確認することもできる。
身体というものは、少しづつ影響を与えるものに対しては、順応することで対応できてしまうものだ。これをネガティブに整理すると、気付いたときにはもはや手遅れだったということに繋がる可能性があるということにほかならない。だから、主観的な自分の声に過信することなく、客観的な数値の経過を見ることが非常に重要であるのだ。

これからスマートウォッチを日常的な健康管理の補助機材として活用することを決めた40歳のオッサンのコロナ感染記録でした。

いいなと思ったら応援しよう!