お掃除トクさんのルーツ⑨『清掃系FC本部で経験したこと』
2000年8月に入社した清掃系FC本部の会社。この会社で10年間過ごす事になるのですが、この10年間は、僕にとっての基礎を形成するための経験を積み上げる事ができました。それは、清掃職人技術を積み上げるだけでは絶対に得ることができないようなとても貴重な経験でした。
■すべてが『ゼロスタート』のタイミング!
僕がこの会社に入社したのは、この会社がフランチャイズ事業を立ち上げた初年度。すべてのフランチャイズシステムを構築するところから第一線で携わる事ができたのは、本当に幸運だったと思っています。具体的には、
・SVの部署にて『開業支援』というシステムを構築。
・加盟店研修の部署にて清掃技術研修の構築。研修マニュアル作成。
・加盟店研修の部署にて営業研修の導入。研修マニュアルの作成。
・加盟店管理データの基礎を構築。
・開業後の加盟店向けにセミナーを開催する環境を整備。
・・・などを構築するチームに携わってきました。加盟店研修を担う部署では責任者を担っていた時期もありました。支店長経験もさせて頂きました。すべてにおいて「とにかくやってみる!」というタイミングだったので、『組織を作り上げていく』ことの楽しさと重要性を体感できました。
■全国各地を出張する生活のおかげで・・・
加盟店支援の仕事は、全国各地のエリア担当制で業務にあたっていました。そのため、週初めの初日だけは事務所勤務で、残りの5日間はすべて全国各地を出張するような毎日を送るようになります。
出張続きの会社を嫌がる声もあるかもしれませんが、僕にとっては、年齢的に若手の段階で全国各地の風土に触れる機会を与えてもらって、とても幸せでした。
何よりも貴重だったのは、全国各地の清掃事情に触れる事ができたことでした。南国地域の清掃事情と雪国地域の清掃事情は、根本的に異なります。使用する清掃道具も、その揃え方や活用方法に地域性を感じる事があります。そのような全国各地の清掃事情を垣間見る事ができたのは、現在の清掃業としての経験に大いに役立っています。
■メディア関連の仕事
フランチャイズ加盟店が全国すべての都道府県に配置されるようになったあたりから、テレビ取材のオファーが入るようになります。僕は普段から研修業務を通して人前で話す事に慣れていたため、当時は全国各地の放送局で様々なテレビ番組への出演をさせてもらいました。
取材等への対応を通して、清掃業界にいながらまったく違う業界の仕事を経験する事ができました。おかげさまで、清掃業界しか知らないような狭い見識ではなく、幅広い視野を持って社会全体を視るような観察眼を養う事ができました。
■外部からのお掃除セミナー依頼
また、テレビ取材の数が増えると同時に、外部からの『お掃除セミナー』の依頼が舞い込むようになりました。お掃除セミナーの依頼が増え始めてきた当時は研修部署の責任者を担っていた頃でもあったので、全国各地のセミナー対応は概ね僕が担当し、セミナー講師として全国各地で公演をさせて頂きました。
主婦向けのナチュラル洗剤を使ったお掃除セミナーや、シルバー人材センタ―にて高齢者向けのお掃除セミナーなど、福祉施設やPTA等からの依頼や、大手リフォーム会社からの展示会等へのブース出店やゲストスピーカーとしての登壇依頼など、様々な依頼に対応し、全国各地で登壇実績を積み上げてきました。
(つづく)