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お掃除トクさんのルーツ③『清掃会社で何を学んだのか?』
僕が初めて『清掃業界』に関わるようになった清掃会社。ここでは、今の自分を形成するための基礎を学びました。この会社でアルバイト経験をしていなければ今のお掃除トクさんは存在していなかったと言っても過言ではありません。お掃除トクさんがこの清掃会社で学んだ基礎とはどういうものだったのでしょうか?
■すべての基本!これができなければ清掃業は務まらない!?
この会社に入ってまず最初に徹底的に鍛えられたこと。それは『清掃道具の扱い方』でした。
雑巾やタオルの使い方の基本。バケツの取り扱い方の基本。モップの操作方法。洗剤や劇薬の取り扱い注意と基礎知識・・・。細かい事を言えば他にもまだまだありますが、とにかく清掃道具や洗剤を正しく扱い、正しくメンテナンスするスキルを身につけない事にはどんな仕事も通用しない。それを体現して教えてくれたのが、この会社の先輩職人達でした。
この先輩職人に道具の扱い方を認めてもらうまでに半年くらいかかったと思います。それまでは、先輩の後ろについて、先輩の目が届く範囲での仕事しかさせてもらえませんでしたが、半年経ったあたりから僕一人で清掃箇所を任せてもらえるようになりました。
「・・・トクさん、そろそろこの仕事をやってみるか?」
ある日突然、現場で先輩職人からこう言われた時の嬉しさは今でも覚えています。この一言がもらえたあたりから「やっと認められた・・・!」という自覚が芽生えました!ちゃんと僕の動きを観てくれていたんだという嬉しさもありました!
■汚れを落とすためには〇〇を鍛えよ!
特に昨今の建材はデザイン性にとても優れていて、パッと見ただけではその素材が木製なのかプラスチック製なのかが見分けがつかないような物もあります。また、無地のデザインがあれば、細かい柄が入ったデザインの建材もあります。
そのような様々な建材に付着した小さな汚れも見逃さないようにきれいにするために鍛えなければならないこと。それは瞬時に汚れを見つけ出す『目』です!
たとえ汚れを落とす理屈と技術を理解していたとしても、その汚れ自体を見落とすような『目』を持っていては、結局キレイな仕上がりを提供する事はできません。汚れの落とし方を理解する事よりも最優先に重要なのは、どんなに細かい汚れでも見落とさないような『目』を鍛える事なのです。
この清掃会社の職人は、現場の休憩時間でコーヒーブレイクをしている時にもこの『目』を鍛えるようなトレーニングをしてくれるような人ばかりで、僕自身かなり鍛えられたと同時に、汚れを見落とさない『目』を持つ事の大切さをたくさん教えてくれました。
■仕事は一人でするものではない
清掃の基本は他にもたくさん学ぶ事がありましたが、それよりも何よりもこの会社で学んだ事は『現場職人としての立ち振る舞い方』だと思っています。
特に大手ゼネコン系の現場になると、すべての職人を含めた組織で行動を共にしています。組織で行動する以上は、ルールとモラルと責任感を持った行動を徹底しなければなりません。そんな行動を先輩の背中から感じ取りましたし、日々の現場での立ち振る舞いを見て職人としての『自覚』というものを学びました。
独立開業した今でも、ごく稀に大型の建築現場で仕事をする事があります。そんな時の現場での行動の基本は、すべてこの清掃会社で身につけました。
(つづく)