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映画「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」感想

悩める青年と盲目の退役軍人との友情ストーリー。
高潔な魂とは?選ぶべき道とは?という問いに対して
熱弁するアルパチーノ・・必見の映画です!

名作中の名作であり、
主演のアルパチーノは念願のアカデミー賞を受賞。

突然ですが、あなたは
年の差のある友人はいらっしゃいますか?

自分は働き始めたばかりの20歳の頃に、
40代くらいの会社の先輩がそうでした。

その方からは仕事はもちろん、
人生の楽しみ方や物事の考え方など
いろいろと教えてもらいました。

同年代の友人ももちろん大切です。

ですが、同年代では得られない
価値観や考え方など色々知ることができ、
いままで見ていた世界が広がり
自分の人生に大きな影響を与えられました。

この映画はまさにそのような感じで、
悩める青年がひとりの盲目おじさんと出会うことで
どう生きるべきか?何を大切に守らなければいけないか?
また人生を楽しむこととは何か?を知り、
成長していく話であります。

あらすじ・解説

解説:  気難しく人間嫌いな全盲の退役軍人と、心優しいエリート寄宿学校の苦学生との年齢差を越えた友情を描き出した感動作。A・パチーノの熱演(七度目のノミネートにして遂にアカデミー主演賞受賞)やC・オドネルのさわやかな演技は言うに及ばないが、男同士の奇妙な友情を軽快に見せてくれたM・ブレスト監督が、今度は打って変わってじっくりと人間愛を描き、監督の奥の深さを認識できる点も記憶しておきたい。G・アンウォーとタンゴを踊るシーンは絶品!

引用:allcinema

概要

上映時間:157分
制作国 :アメリカ
制作年度:1992年
ジャンル:ドラマ

みどころ・ポイントについて


熱演のアルパチーノ

今作は盲目の退役軍人役として
アルパチーノの演技がとにかくすごい!

常に目の焦点がどこにもあっていない
まるで暗闇の中にいるような繊細な表現が
役者魂を感じる演技でしたね。

手元にあるグラスを確かめるかのように掴む仕草。

声のするほうに人を感じて振り向く動作。

周りを探りながら空間を把握しようとする姿。

かなり研究されているんだろうなぁっと思いました。

マフィアやギャング映画などの印象が強いアルパチーノ。

力強くエネルギッシュな演技ばかりが目につきますが、
このような繊細な役に対しての作り込み、
さすがですね!!

また吹き替え版として
野沢那智さんがアルパチーノの担当されているのも
めちゃくちゃポイント高いですね!!

アルパチーノと言ったら野沢さんってくらい
本当にハマり役の声だと自分は思います!

ダーティーでパワフルでありながら、
男気と気迫のあるアルパチーノそのもののような声。

本当に大好きです!!


「しくじり先生」的なスレード中佐

家がまずしくて勉強を頑張りなんとか奨学金を得て
大学に通う苦学生のチャーリー。

彼はクリスマスに実家に帰るために
アルバイトを始めます。

それは盲目のスレード(アルパチーノ)の
お世話係をするお仕事でした。

それがふたりの出会いとなります。

スレードは、退役軍人でありますが
盲目であるが施設に入ることを拒み、
姪の家の離れでひとり暮らしています。

とても破天荒であり口を開けば罵倒・毒舌の嵐。
誰も近づけない気難しい初老でした。

姪の家族達もあまり近づけず、
お世話係はチャーリー以外だれも見つからない始末。

また、スレードには兄がいてその家族達からも
疎まれる存在でありました。

それは彼の破天荒な人生であったり、
思ったことをなんでも口にしてしまう
正直すぎる生き方が原因でありました。

彼はそんなのお構いなしのような振る舞いをしますが、
どこか人生に絶望している影を落としております。

それは失明をした原因は
そんな破天荒な彼自身の問題でもありました。

わかってはいるが、人生の岐路に立ったときに
何を間違って歩んでいたという後悔が
彼の中にはありました。

スレードはそんな側からみたら
好き勝手に生きてきたかのように見える彼の人生においても
どこか道を間違った後悔を抱えていて・・
自殺を考えていました。

だけど、そんな彼を救ったのはチャーリーでした。

チャーリーはスレードと違い
とにかく心が清く真っ直ぐであり、
まさに高潔な人物そのものでした。

だけどそんなチャーリーも
ある学校の事件に巻き込まれて
窮地に立たされておりました。

友人を密告しなければ学校を退学させると
学校長から脅しを喰らいます。。

チャーリーの友人達は
とにかくお金持ちでコネをもった家柄の子達で、
親に泣き寝入りして逃げ出します。

すべてチャーリーのせいにしようとする
ひどい奴らです笑(それでも友人か?笑)

そんな学校の事件は大事となり、
全校集会で裁判沙汰にまで広がります。

そんなチャーリーの窮地を救ったのは、
スレードでした。

彼はいままでの自分の破天荒な生き方を振り返りながら、
人生の岐路に何度かぶつかる事があったと語ります。

いつでも選ぶべき道はすぐわかっていました。

だけど、選ぶべき正しい道は険しく困難なものであります。

エネルギッシュで強気な彼でさえ、
正しい道を選ぶことができないことがあったことを後悔。。

いま行われている問題はまさにそんな人生において
大切な岐路を間違った道へと進ませようとする
メンツばかりにこだわる愚かな学校や
見捨てた薄情な金持ちの子供に対して
猛烈な批判をマシンガンの如く熱弁!笑

そして、そんなひどい学校であったり、
かばう存在価値もない友人に対しても
自分の信念を守ろうとするチャーリーは
高潔な魂を持つ素晴らしい人物であることを賞賛します!

本当にすごい人生を歩んだスレードだからこそ
響くスピーチであり、
最高のチャーリーへのエールでありました!


以上となります。
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では、また次回!

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