映画「未来を生きる君たちへ」感想
世の中の理不尽で残忍な「暴力」に対して、
「復讐」ではなく「赦し」が果たして正しい道なのか?
あなたならどう立ち向かいますか?
見終わった後に色々と考えさせられる作品です。
この映画では、
①デンマークに移り住んだスウェーデン人家族が
異国人として「イジメ」や「偏見」などによる受ける暴力。
②アフリカの難民キャンプで医療に取り組む医師(①の家族の父親)が
地元のギャングが妊婦に対して行った非情で残忍な暴力。
この2つの内容が交差した展開がされます。
それぞれ問題となる「暴力」に対して
スウェーデン家族が取るべく方法とは?
医師が取るべき方法とは?
人は「暴力」に対して争うすべは
同じような暴力による「復讐」しかないのか?
どんな憎しみがあっても「赦し」が必要なのか?
とてもシンプルでありながら難しいテーマですよね。
良作なのでぜひ知らない人は観てもらいたい作品です。
あらすじ・解説
概要
みどころ・ポイントについて
デンマークに蔓延る差別
日本でも少なかられ地方差別みたいなものはあったりしますよね?
それが欧州(ヨーロッパ)であればなおさら。
デンマークに移り住んだスウェーデン人家族は、
まさにこの映画の中では随所に差別や偏見を食らうシーンがあり
正直、自分はそれに驚きました!
黒人や東洋人なら、肌の色や根本的な見た目の違いから
イジられるのは何となくわかりますが・・・
デンマーク人がスウェーデン人を毛嫌いするような描写が多々ありました。
学校では、ちょっとした身体の違いなどについてイジられ、
仲間はずれにされたり、暴力を加えられたりします。
また、それは子供たちだけに限らず、
大人同士でも距離感を置かれたり、
いざこざになった際は「さっさっと、スウェーデンに帰れ!」っと
なじられたりします。。
東洋人の自分からしたら、、違いがわかりませんが、
あるんですね。やはり国が違えば、種族間の違いもあって、
それが嫌悪に感じる浅ましい人もいるという事実が辛い。。
物語としては、
デンマークに移り住んだスウェーデン人家族。
その長男エリアスが学校では
移民として差別されイジメにあっています。
その後、転校生のクリスチャンとだけは仲良くなります。
クリスチャンは、
エリアスをイジめている奴を許せなくなり、
トイレでぶん殴り問題となります。
クリスチャン自体も、特殊な家庭環境で
母親をすでになくしており、
スウェーデン人家族と仲良くなり、
交流がありましたが、、
このクリスチャンがかなりトラブルメーカー。
「やり返さないと一生このままだよ!」
っという感じのセリフをいいますが、、
たしかにわかるが・・やり方がね・・w
また、問題は学校だけにおさまらず、
街の中で、アントン(スウェーデン人家族の父)が
あるデンマーク人から勘違いされたことから
平手打ちを何発も喰らいます。
その場には居合わせたエリアスとクリスチャン。
ひどく動揺した子ども達。
アントンはそんな理不尽な暴力に対して
子ども達にある姿を見せます。
その平手打ちをしたデンマーク人の職場へ
子供たちと向かいます。
そのデンマーク人は整備工の仕事をしており、
腕っぷしも強そうな
まさに荒々しいヴァイキングみたいな男でした。
アントンは彼に会い、
「暴力でしか人を支配できないアナタは
愚かであり間違っている」と伝えます。
整備工の男は、烈火の如く怒り
アントンに対して平手打ちを何度もかまします。
だがアントンはやり返しません。
「アナタのことは何も怖くない」
「アナタのやっていることは間違っている」
っと、、暴力というものは何も解決にならない
愚かな行為であることを身体をはって
子供たちに教えている姿が・・
本当にカッコ良い大人だなぁっと思いました。
こんなカッコいい親父あこがれますね・・
めちゃ目頭が熱くなりました。
この後、スウェーデン人家族は一致団結して問題なかったのですが、、
トラブルメーカーのクリスチャンだけは違いました。
それがとても大きな事件を引き起こすとは・・・。
暴力の苦しむ難民キャンプ地
アフリカの難民キャンプ地で
さきほどのスウェーデン人家族のひとり、
アントンは医師として難民達を治療。
そんな難民の患者の中に、
妊婦の腹を割いて子どもが男か女かを当てて遊ぶ
残忍なギャング「ビックマン」が搬送されてきました。
医師として彼を治療しなくてはいけない。
だが、治ったらまた同じような酷いことを繰り返すゲス野郎。
治療チーム達もなぜあいつを助ける?っとアントンに問います。
治療を進めるなか、日々葛藤するアントン。
とても人間とは思えない残忍で野蛮な人間ではあるが、
ひとりの命を奪うには変わりない。
しかも身動きができない弱った状態で。
そんなアントンだが、
最終的にひとつの判断を下す。
とても大きく重大な判断を下します。
以上となります。
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では、また次回!