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映画「HABA-BI」感想

世界のKITANOこと
北野武の「HANA-BI」はマジで凄い!

この映画は「エンタメ」ではなく
「芸術」の領域だと個人的には思いますよ!

今作のテーマは「死」についてです。

他にも北野映画では
「死」をテーマにした作品もありますが、
今作は様々な死について着目した内容となっています。

「娘の死」「同僚の死」「奥さんに近づく確実な死」
大切な人たちが次々に「死」を迎えることに。
ポーカーフェイスで無口な主人公 西。

表情は見えないが深い悲しみが伝わっていきます。

セリフが少なく、たんたんとしたシーンが続きますが
まったく飽きることなく、逆に引き込まれていきます!
エンタメ映画ではなく、
芸術性の高い作品で、いろいろと考えされられます。

上映時間:118分
制作国 :日本
制作年度:1997年
ジャンル:ドラマ

あらすじ・解説

解説: ベネチア国際映画祭でグランプリに輝いた北野武監督第7作。追われる身の刑事とその妻の逃亡劇を、これまでの乾いた視点から一転、叙情的な描写で挑む。バイオレンス・シーンの後の静寂など、“静と動”の見事な対比を通し、監督の死生観を浮き彫りにした手腕はさすが。また月夜に照らされた雪の青白さや、駅構内の緑がかった色彩など、凝った映像美も見どころ。ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進共演。人生を走り続けてきた刑事・大西。彼が不治の病の妻を見舞う中、同僚の友人が犯人逮捕の際に大西の身代わりとなって撃たれてしまう。妻や子に逃げられ、半身不随で仕事も解雇された友人に言葉もない大西。さまざまな人への“想い”に駆られた彼は、銀行強盗を決意するが・・・。

引用:allcinema

みどころ・ポイントについて


静と動のコントラスト

主人公の西は、
日頃は物静かでポーカーフェイス。
だが、ヤクザやチンピラに絡まれた際の
圧倒的な暴力を暴走が凄まじい。

また、穏やかな街並みや
自然のゆらめく静かにシーンから
暴力の嵐、血生臭い荒々しいシーンへと
一瞬で切り替わる映像構成はメリハリがあり
「おぉっ!」っと驚かされます。


徹底した背中で語る演技

主人公の西はとにかく無口です。
だけど、ちょっとした仕草や一瞬の表情の切り替えで
「あ、怒っている!」
「あ、反省している笑」
など読める演技をされる北野武さんは凄い!

無口で何も語らないが
奥さんへの愛情深さも感じ取れて
セリフがなくても色々と成立できてしまう
北野武さんはほんとに凄い!(2回目w)


脇をかためる実力俳優

北野武の同僚役として
いまは亡き大杉蓮さんの演技も素晴らしかったです!
絶望に苦しむ人の弱さを哀愁感たっぷりに演じられ、
「色々人生経験を培った人」だから
こその賜物だと思いました。

また、こちらも北野映画ではお馴染みの寺島進さん。
いままでヤクザの舎弟役ばかりでしたが、、笑
今作は主人公 西を支える若手(?)刑事。
登場シーンはあまり少ないですが、
いいスパイスとなっています!

あとこの映画はちょいちょい笑いもあります。
そのなかで個人的に面白かったのは、
つまみ枝豆さんの「石を投げるサラリーマン」役。
これはネタバレになるのでいいませんが、、
一瞬のシーンでありましたが・・笑

個人的に好きなシーンのひとつです。


以上となります。
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では、また次回!

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