UXデザインの眼を養うためには「気づきのストック」を作ろう
新しいことを始めるには良い季節になりました。
この春から、学びのストックを増やす「新しい習慣」を始めてみるのもいいのではないでしょうか?
あらゆる創造的な活動にとって、「引き出しの多さ」が重要になってくるのはよく聞く話かと思います。
企画職でしたら「最新のビジネスモデルの事例を知る」、プロダクトデザイナーでしたら「色々なモノの構造を観察する」などです。
では、UXデザインに強くなるためにはどのような"引き出し"を増やしていけばいいのだろうか?ということについて、
ひとつのオススメを紹介させていただきたいと思います。
「体験」を分解して理解する
世の中にモノや出来事に触れた時に、「おぉ!」や「いいね!」などと感動を感じるコトやトキがよくあるかと思います。
あるモノやイベントに触れた時の体験を分解すると、大きく以下の4点に分解できるはずです。
その1「感触」
・「おもしろい」「気持ちがいい」など素直な感想がこれに当たります。
・インスタやFacebookで共有したくなるようなモノや出来事に出会ったときのこと思い出してください。
・普通はここで終わってしまうかもしれませんが、UXデザイナーはこの体験を更に深ぼりしていきます。
例「iPhoneXのfaceIDを体験して感動した!すごい!」
その2「有様」
・いわゆる表層的な「ビジュアル」「構造」「スペック」などを含みます。
・それを構成する要素のディテールを分解して観察してみましょう。
例「faceIDは、複数のセンサーやカメラで顔を照合することで、iPhoneを安全にロックできる仕組みです」
その3「振る舞い」
・どういう時系列でどう働くのか?またどうユーザーと関わるのか?を整理してみましょう。
・それはどういった体験なのか、ユーザーのシナリオに分解してみましょう。
例「faceIDは、起動すると同時に自動で顔を認証し、ユーザーに能動的な動作を要求すること無くロックを解除する」
その4「気付き」
・それによって自分がどのような「気づき」を得たのか整理してみましょう。
・どのように便利になったのか?それによって、どう生活や意識が変わったのか?「価値」を深ぼってみましょう。
例「faceIDには、ユーザー自身が"ロックの解除"というものを意識しなくてもセキュリティが担保されている、という価値に気づいた。」
"気づき"をストックしよう
UXデザイナーは、体験を設計して新しい"価値"を生み出す仕事です。
新しい価値を生み出すためにはまず、いま世の中にある既存の"価値に気づく"訓練をしてみましょう。
マグカップひとつをとっても、「このマグカップは自分にどういう価値を与えてくれているのだろう?」という"UXデザインの眼"で日常を見渡すと、世界は全く違うものに見えてくるはずです。
Appendix
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