読書へ誘う書評
現代詩作家の荒川洋治さんに魅せられている。
彼の詩はもとより、新聞の読書欄などで目にする書評が好きだ。
彼の書評の好ましいところを、幾つか箇条書きにしてみる。
1,ともかく明るい
2,文章が柔らかく、平坦。なのに時々詩のかほりが漂う
3,作品に惚れ込んでいる(たぶん)
4,曖昧な表現がない
5,どうしても読みたくなる
新聞の読書欄で彼の名を見つけた日はそれだけで嬉しくなるし、
読めば軽快な文章に心が躍り、「それならば」、と、たいていの本は誘われるようにして読んでしまう(今のところハズレはない)。
その彼が、新しく書評集を出したという。
そのタイトルは『文庫の読書』。文庫化された名作100点を対象にした書評集だ。
その本の書評、つまり書評集の書評が、いつもの読書欄に載った。
評者は日本近代文学研究者 持田叙子氏
たしかに。どの本も読んでみたくなる。
読書へと誘う、極上の書評集だ。
いつも手元に置いておきたい。
しかし!
この本を、私は購入したその日に失くしてしまった。
予約した書店で受け取り、店内で少し読んだのだが、その後、どこかで落としてしまったようだ。
やれやれ。
仕方がないので、改めて購入しようと思っている。
文庫本は軽くてコンパクトだけれど
失くしやすいのが欠点⁈
猛暑の中、お読みいただきありがとうございます。
ヘッダーの写真は星川が撮影しました。