『ロング・グッドバイ』
久しぶりにチャンドラーの『ロング・グッドバイ』を手に取った。
ちょっとしたきっかけがあってのことなのだが、
パラパラとページをめくるうちに止まらなくなり、100ページ以上も読んでしまった。
あらためて面白い本だなぁと思う。
私が『ロング・グッドバイ』と出会ったのは2010年秋のことだ。
「出会い」なんて言えば大袈裟に聞こえるかもしれないが、
生きているあいだにいったい何冊の本を――繰り返し何度でも読みたくなる、心に響く本を――読むことが出来るのか? という風に考えたとき、こ