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ワインは体にいい?それ、勘違いかも!科学的に正しいお酒との付き合い方

「お酒は少しなら健康に良い」
「ワインにはポリフェノールが入っているから体にいい」
「フレンチパラドックスって聞いたことある?」

こんな話、どこかで聞いたことがある人も多いはず。

「ワインを飲むと心臓病リスクが下がる」
「適量の日本酒は体を温める」
「ウイスキーは糖質が少ないからダイエット向き」

こうした話を聞くと、「お酒を少し飲むのはむしろ体にいいんじゃない?」と思ってしまうかもしれません。

実際、数十年前までは 「お酒は適量なら体に良い」 という説が主流でした。特に ワインは健康に良い というイメージが強く、食事のときに「健康のため」と意識してワインを飲んでいる人もいるでしょう。

でも、本当に 「お酒は百薬の長」 なのでしょうか?

実は、 最新の研究では「少量でも健康リスクがある」と明確に証明されています。

「えっ…!じゃあ、適量のワインもダメなの?」
「本当に飲まない方がいいの?」

そう思ったあなたのために、この記事では 「お酒は健康にいい」という考えがなぜ間違っているのか? を解説し、 「それでもお酒と付き合っていきたい人はどうすればいいのか?」 について詳しくお伝えします。

お酒が好きな人も、健康のために少し減らしたい人も、本当の「適量」とは何かを知り、お酒と上手に付き合う方法を考えていきましょう!


「お酒は少量なら体に良い」は本当か?

1. そもそも、なぜ「お酒は健康に良い」と言われていたのか?

「お酒は適量なら健康に良い」と言われてきた最大の理由は、「フレンチパラドックス」 という現象です。

フレンチパラドックスとは?
1980年代にフランスの研究者が発表した説で、「フランス人はバターやチーズなど脂肪の多い食事をとっているのに、心臓病のリスクが低い」という現象に注目しました。

この理由として、「フランス人は赤ワインをよく飲むからではないか?」という仮説が立てられたのです。赤ワインには ポリフェノール(抗酸化物質) が豊富に含まれており、これが 動脈硬化を防ぎ、血管を健康に保つ という考え方でした。

また、過去には「適量のお酒が血流を促進し、心血管系に良い影響を与える」といった研究も報告されていました。これにより、 「お酒を適度に飲むことが健康に良い」 という説が広まりました。

しかし、この説には 大きな問題があったのです。


2. 最新研究:「お酒ゼロが最も健康に良い」

現在では、メタアナリシス(複数の研究を統合して分析する方法)により、 「アルコール摂取量ゼロが最も健康に良い」 ことが明らかになっています。

特に 2018年に発表されたランセット誌の研究 では、お酒を少量でも飲むことが健康リスクを高める ことが示されました。

主な研究結果:

  • 少量のお酒でも がんリスクが上昇する(特に食道がん・乳がん・大腸がん)

  • 「適量の飲酒」が健康に良いという証拠は 統計的にほぼ存在しない

  • アルコールは肝臓・脳・心血管に負担をかけるため、少量でも健康リスクがある

つまり、かつての「ワインは健康に良い」「お酒は百薬の長」という説は 科学的に否定された というわけです。


3. 「ワインは体に良い」ではなく、「ポリフェノールが体に良い」

「じゃあ、ワインのポリフェノールって意味ないの?」と思うかもしれません。

実際にポリフェノールは抗酸化作用があり、血管の健康を守る働きがあります。しかし、これは 「ワインに含まれるポリフェノールが体に良い」 のではなく、 「ポリフェノール自体が体に良い」 ということ。

だったら、 わざわざアルコールと一緒に摂る必要はありません。

  • 赤ワインのポリフェノールを摂りたいなら ブドウやブルーベリーを食べる 方が安全

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  • 抗酸化作用を期待するなら 緑茶やカカオ(チョコレート)を摂る 方法もある

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つまり、 「ワインを飲む理由は健康のためではなく、嗜好のためにすべき」 というのが、現在の科学的な結論なのです。


お酒がもたらす健康リスク

1. アルコールが引き起こす主要な健康リスク

「少量なら健康にいい」なんて言われることもあるお酒ですが、実際には少量でもリスクがある ことが分かっています。特に、次のような影響が指摘されています。

がんリスクの上昇
アルコールは体内で アセトアルデヒド という発がん性物質に変わります。特に影響を受けやすいのは 食道がん・大腸がん・乳がん
「ちょっとしか飲んでないから大丈夫」と思っても、ゼロの方がリスクは低い ことが研究で示されています。

肝臓への負担
アルコールを分解するのは 肝臓 の役目。飲酒量が多いと肝臓に負担がかかり、 脂肪肝・肝炎・肝硬変 などのリスクが高まります。
「飲んだ後にウコンを飲めばいい」は 間違い。一番大切なのは 飲酒量を減らすこと です。

脳への影響
アルコールは 脳の萎縮を引き起こす ことが分かっています。長期的に飲み続けると、認知症や記憶障害のリスクが上昇
「仕事のストレス解消のために飲む」なんて人もいるかもしれませんが、実は逆効果。飲酒が習慣化すると 不安やうつを悪化させる こともあります。

睡眠の質が悪くなる
「寝酒をするとよく眠れる」と思っていませんか?
実は アルコールは睡眠の質を低下させる ことが分かっています。特に 深い睡眠(ノンレム睡眠)が減少 し、朝の目覚めが悪くなる原因に。
「夜中に何度も目が覚める」「朝スッキリしない」人は、お酒を減らすと改善するかもしれません。


2. それでもお酒を飲みたい人へ:「リスクを最小限にする方法」

「でも、飲まないのは寂しい」「お酒の楽しみは捨てたくない」という人も多いはず。

純アルコール量を意識する
厚生労働省のガイドラインでは、1日あたりの純アルコール量20g以下 にすることを推奨しています。
例えば、以下の量が 純アルコール20g に相当します。

  • ビール(5%) 500ml(ロング缶1本)

  • ワイン(12%) 約180ml(グラス1杯半)

  • 焼酎(25%) 約100ml(お湯割り2杯分)

  • ウイスキー(40%) 約60ml(ダブル1杯)

「え、少なすぎる…!」と思うかもしれませんが、実はこれが 肝臓に負担をかけずに飲める限界ライン

週2〜3日は休肝日を作る
アルコールの分解には時間がかかるため、毎日飲むと肝臓に負担が蓄積 されます。
「週2〜3日は完全に飲まない日を作る」ことが大切。

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お酒と一緒に水を飲む
アルコールの分解には 水が必要。お酒を飲むときは 同じ量の水を一緒に飲む ことで、体への負担を軽減できます。
「お酒1杯につき水1杯」が基本ルール。

「飲む理由」を意識する
「なぜお酒を飲んでいるのか?」を考えてみるのも大切。
ストレス解消のため? → なら他のリラックス法を試してみる(運動・読書・瞑想など)
習慣になっているだけ? → なら「休肝日」を作るだけでも健康リスクを減らせる


結論:お酒との正しい付き合い方とは?

「お酒は百薬の長」と言われてきましたが、最新の研究では「少量でも健康リスクがある」ことが証明 されています。

✅ 「ワインは健康に良い」は誤解 → ポリフェノールを摂るなら他の食品でOK
✅ 「少しならOK」も誤解 → リスク最小化のためにはゼロがベスト
でも、お酒を楽しむのはアリ!健康リスクを知った上で、自分で選択しよう!

そこで、お酒を飲むなら リスクを最小限にする工夫 をしましょう。

▶ これからできる3つのアクション!
1️⃣ 1日の純アルコール量を20g以下にする(目安:ビール500ml、ワイン180ml、焼酎100ml)
2️⃣ 週に2〜3日は休肝日を作る(毎日飲むのはNG!)
3️⃣ お酒1杯につき水1杯を飲む(肝臓と体への負担を減らす)

「ゼロにするのは無理!でも、体に負担をかけずに楽しみたい」
そんな人は、これらのルールを守るだけでも健康リスクを下げられます。

お酒が好きな人も、これを機に 「健康を守りながら楽しむ方法」 を考えてみましょう!🍷


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