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テンポの良い授業をするには。

 今年度、まだ始まって2週間ですが、なかなか楽しく授業ができています。

 前年度に続き、今年度も3年生。ある意味でインパクトのある1年になるのではないかと言われていましたが、何といっても僕が楽しく授業を行えています。これが何よりの手応えです。

 「授業開始から突っ伏す」「授業中に私語・立ち歩きがある」といった感じで、なかなか学習に参加できない生徒もいました。

 僕は今年の3年生とは前年度までの関わりがほぼありませんでしたが、前年度の3年生が卒業していったあとの2週間ほど、何度か授業を観に行きました。すると、

 「ああ、なるほどなあ」

 という感じでした。

 授業開始から20分程続く教師の説明・解説。

 そりゃそうなりますね、という授業でした。

 要は、僕が常々思っている「教師の授業改善がなければ生徒は変わらない」という現実そのままでした。

 多くの授業では2~7人が突っ伏したり寝ていました。重く、暗い空気が教室全体に充満していました。しかし、だからこそそうした子たちに対応した授業をしていかなければなりません。

 さて、そうした子たちを担当することになり、僕が最も意識しているのは「テンポ良く授業する」ということです。

 

テンポの良い授業とは?

 大ざっぱにいうと、「進むスピードが速い授業」です。一般的な授業よりかなり速いです。それは進度というよりは、授業の中の活動のスピード、活動から次の活動に移るスピードが速いということです。

 数学でいうと、例えば

 問題を解かせる→答えを確認する→褒める→次の問題に移る

 この流れが速いのです。

 そして、問題の解説や説明はほぼしません。だから速くなります。


テンポが良くするために最も重要なこと

 ここまで読んでくださった方は、「そんなのは意識したら簡単じゃないか」と思うかもしれません。しかし、実際にやってみると、ただ単に速く進めるとついてこない生徒が山ほどいることに気づくと思います。

 それはなぜかというと、「わからない」からです。子どもは、わからない授業には参加できません。乗ってきません。「わかる」からこそ、授業についてくるのです。

 そうです。

 テンポの良い授業、スピード感のある授業で最も大切なことは、「その授業での学習内容を子どもが理解できている」ということです。

 これがテンポの良い授業の正体です。

 「え?どういうこと?わからん…。やめよ。」と、ドロップアウトする子が出ると、私語が出たり、立ち歩いたり、突っ伏したりします。そういう子を出さないことが、テンポの良い授業をする肝です。


で、君の授業はどうなの?

 はい。僕の今の授業ですが、正直に言うと、クラスに1人~2人は寝てしまっている子がいます。また、分からないけどノートはとりあえず取っている、という状態の子もクラスによってですが2~5名います。ここは完全に僕の力不足です。

 しかし、本当に本当に数学が苦手な子が、多項式の展開で置き換えを使った公式処理を自力で解いたり、数学が得意な子よりも問題を解いて喜んだりと、全体としては「数学楽しいじゃん」という空気を作ることには成功しています。ここが重要なところです。

 まず先に「授業楽しい」という前のめりの空気を作る。その次に個別に支援が必要な子にアタックしていく。最終的に全員参加の授業をつくる。

 ここからさらに関係性を築き、承認の言葉かけによって参加者を増やしていこうという計画です。


あー、面白い。まだまだ全然だめ。

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