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「わたしの宝物」3話感想

タイトルの通り、今日は今期ドラマ「わたしの宝物」3話の感想を書きたいと思います。
1話2話は感想を書いていなかったのに、なぜいきなり感想を書いているのか。3話の宏樹(田中圭)に心を揺さぶらてしまい、この感情を残しておかねばという衝動に突き動かされたからです。

それでは3話の感想の前に1話2話の所感も思い出せる範囲で書いておきます。

1話は予想していたようなドロドロ不倫ドラマではなかったものの、田中圭のモラハラ演技が本当に見事でしたね。視聴者も演技と分かっていながら宏樹への嫌悪感が募ったのではないでしょうか。
ちなみに田中圭は映画「哀愁しんでれら」でもモラハラ演技が光っていました。後味の悪い映画ですが、演者の怪演が素晴らしくておすすめです。

2話では宏樹の別の一面が見えてきました。会社で上司と部下からパワハラを受けている上、ハードワークな職場環境にも大きなストレスを抱えています。時には通勤途中で立ち止まってしまい出社できないほど追い詰められていたり…。そういった職場でのストレスが美羽へのモラハラにつながっていることが明らかになります。
一方、美羽は子どもを産むことを決意したものの、父親が冬月(深澤辰哉)であることを知り複雑な思いで過ごします。やがて嘘をつき続けることに限界を感じて離婚を切り出そうとしたタイミングで実母の病状が悪化。専業主婦である自分の経済状況では母の闘病と子育てのお金を捻出することは現実的ではないと気づき、托卵を隠し通す覚悟を決めます。
私が2話でモヤモヤしたのが美羽の「自分がひとりで子育てをするから、宏樹は何もしなくていい」という発言です。
親が揃っているのに、最初から子育てを一方(母親)が全部負担することを前提にした考え方に違和感を覚えました。また、冷え切った関係の両親(しかも父親はモラハラ)を見て育つ子どもの気持ちを考えていないようにも見えてしまいました。
美羽は以前から子どもを強く望んでいたようなので、どういう経緯だとしてもせっかくお腹に宿った命を産みたい気持ちは理解できます。でも、こんな暗い家庭に生まれてくる赤ちゃんが可哀想だなという気持ちになってしまいました。

思い出せる範囲で、といいつつがっつり書いてしまい自分でもびっくりです。こんなふうに2話では気持ちがすっかり暗くなっていたので、この先の展開に希望はあるのだろうか…と思いながら3話を見始めて驚きました。

宏樹が別人になっている。

子どもが産まれて大号泣。
念入りに由来を調べて子どもの名前を決める。
お宮参りに美羽の母親をサプライズで連れてきて、自分も参加。
眠っている子どもの頬を愛おしそうに撫でる。
夜泣きする子どもを美羽に代わってあやす。
子どもの写真を待ち受けにして、通勤時に眺める。
子育てを優先できるように大事な仕事のリーダーを辞退。
マスターに子どもの写真を褒められて満面の笑顔。
1ヶ月検診に付き添い、帰り道に何処か寄ろうと気の利いた提案をする。

「俺は子育てはなにもしないから」と取り付く島もない様子だった宏樹がこの激変ぶりです。どんどん美羽への態度からも角が取れていきます。
以前までの自分の態度を詫び、「自分を栞の父親にしてほしい」というのです。

もう本当にびっくりです。きっと美羽からしたら天変地異が起きたんじゃないかと思うくらいの驚きですよね。詫びたところで辛く当たっていた過去は変えられないし、傷ついた美羽の心がすっかり癒されることはないと思います。ただ、二人の関係に良い変化が起きていることは確かで、2話での私のモヤモヤが晴れる結果となり安心しました。

もうこのまま家族三人で幸せに暮らしてほしい。
視聴者全員が(私が)そう思ったところで、冬月が帰国して美羽を探し始めます。そして3話最後に二人が再会してしまうんですね…。
冬月への気持ちと決別しようとしたところにこの再会ですから美羽の心は相当動くと思いますが、美羽はどんな将来を選択するのでしょうか。

タイトルの「わたしの宝物」は子どものことを指していると思うので、
子どもが一番幸せに生きられる環境を選ぶのかなと思いますが、
それは宏樹と冬月のどちらなのか気になります。

私としてはすっかり宏樹が良いパパしている&田中圭が好きなので、このまま宏樹を選んでほしいと現時点では思ったりしていますが、美羽が異性として愛しているのは冬月なんでしょうね…。難しい。

感想を書きながら、冬月(深澤辰哉)に対する感想がイマイチ出てこないなと思いました。冬月の人間性や魅力を理解した上で、宏樹と冬月の間で揺れ動きたいので4話以降は彼の内面を掘り下げるエピソードが見られることを期待しています。

4話はどんな展開になるのか。木曜日が待ち遠しいです。



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