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老若日記-その19-リスクを負ってまで、「お餅」を食べますか?

「お餅」を食べて高齢者の死亡が相次ぐ

皆さんは、「お餅」を食べて喉に詰まらせたことはありますか?
因みに、私は小さいころ「イカの刺身」を食べて窒息しそうになりました。
毎年、新年に必ずといっていいほど流れるニュースがあります。
それは、

「高齢者がお餅を喉に詰まらせ、死亡した」

というニュースです。皆さんも一度は耳にしたことがある、または、自身もその経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、こんな記事を見つけました。

餅が原因で高齢者が窒息死亡する事故が正月に多発 コロナで帰省断念の影響は?
出典:BLOGOS(livedoor ニュース)
「80歳以上」は09年が2687人、19年が2739人と高止まりしている。
高齢であるほど、死亡者数が多いことが特徴であり、男女別では男性の死亡者が477人、女性の死亡者が184人で、男性が女性の約2.6倍だった。

とあります。
80歳を過ぎれば、そりゃ喉の筋肉も弱まって「お餅」を飲み込むなんてリスクでしかありません。
「お餅」は美味しいです。美味しいけれど、味付けをしなければなんだか寂しい・・・
見た目も真っ白で毎日食べている白米を連想させ、面白味はない・・・
唯一利点があるとすれば、お正月に食べると気分が上がる、というくらいではないでしょうか。

この記事から、高齢者の中でも特に男性の誤えん率が高いと出ています。
もしかしたら、日本に「亭主関白」という文化がありますが、その影響が出ているのではないかと思います。
お正月におせちを作るのは女性。三が日でもなんだかんだで、せかせか動いている印象があります。
男性はというと、親戚とコミュニケーションを取ったり、近所の人と食事をしたりと何かと食べる機会が男性の方が多いのではないでしょうか。
すると、必然的に男性が「お餅」を口にする機会も増えます。
それが、「お餅」の誤えんによって死亡する男性が多いことにつながっているのだと思います。

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因みに、私は中学を卒業するくらいから「お餅」を食べなくなりました。
太るのと、顎が疲れてしまうので年に一回でも食べなくなりました。
今の若い子は「お餅」を食べる習慣がないかもしれません。
おそらく、お餅と食感が似ているタピオカが身近になっている世代ではないでしょうか。

おせちを食べない若年層

先日、テレビ朝日の番組「マツコ&有吉 かりそめ天国|テレビ朝日」にて、おせちについてトークを繰り広げていました。
そこでは、
・おせちに魅力を感じ毎年食べることを楽しみにしている人
・特に食べたくないけど出されたから食べるという人

に分けられると話していました。

私が気になったのは、マツコ・デラックスが発した言葉です。

「今の若い子っておせち食べたことないんじゃない?」

そんなことはないでしょう。と心の中で思いましたが、気になってリアルな声をTwitterで調べてみました。
すると、おせちを食べたことがない人はあまりいませんでしたが、家族でおせちを食べない家庭や、「おじいちゃんも嫌いなので今年も食べません。」、「伊達巻と蒲鉾だけ消費するのでこの2点だけ購入します。」等の書き込みがちらほら見受けられました。

確かに私も幼い時に、おせちは満遍なく全部食べなさい、と言われ嫌いなものも嫌々食べていた覚えがあります。大してお腹にたまらないのに。
それを考えたら、好きなものをお腹いっぱい食べた方がいいですよね。
私は、お正月にチーズとワインで過ごす日々も悪くないと思っています。
普段の食生活は、どちらかというと洋風になっており、いつも慣れ親しんだ味で特別なお正月を過ごすことは幸せだと感じています。

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違う問題でおせちを食べない家庭も多く見受けられました。帰省問題です。「帰省先でおせちを食べるから、今から作って。」、「手作りじゃないと示しがつかないから作って。」等の書き込みを見て、おせちの中身ではなく、それを取り巻く環境も人々にストレスを与えていることも若者のおせち離れの要因の一つになっているのではないでしょうか。
昔はおせちは御馳走だったかもしれませんが、現代においては御馳走ではなくなってしまいました。
では、あなたはお正月に何を食べて過ごしますか。

新しい形の正月料理

2020年はコロナウイルスの影響もあり、帰省をせずに自宅で過ごす傾向にありました。
おせちの代わりにすき焼きや、ステーキ、ハンバーグを食べる家庭もあります。
私も、新年元気にスタートを切るため、お肉を食べたい人種です。
おせちを選択する家庭は豪華なものにしているようで、こんなおせちプランを見つけました。

【2020】コロナ禍の帰歳暮、クリスマス、おせちなど年末商戦傾向
出典:ネットショップ担当者フォーラム

一人用のおせちの販売です。確かに、食べたい人だけが好きなものだけを食べられるシステムはとても有り難いです。
そして、気付きましたか?おせちのネット販売はありますが、「お餅」料理のネット販売は見当たりません。
ネットで販売することが困難なのでしょうか。
または、世の中の人はもう「お餅」を欲していないのかもしれません。
「お餅」を喉に詰まらせた高齢者の方々も、本当に食べたかった「お餅」でしょうか。
なんとなく、前にあったから手を伸ばした。
せっかく妻が作ってくれた雑煮なので、口に運んだ。

そんな人が多数ではないでしょうか。そんな、軽い気持ちで食べる「お餅」で命を落とすリスクを背負う必要がありますか。
高齢者用の正月料理があってもいいのではないでしょうか。

高齢者のための正月料理があってもいい

世の中に出ているおせちのほとんどは、健康的な若者向けです。
そのため、高齢者にとっては食べづらいものも多く含まれているので、それが改善されたおせちを作ったら、命の危険を回避し、安堵の中で過ごせますよね。
高齢者用の正月料理に「お餅」は使用しません。見ているこちらが怖いです。
小魚も抜きましょう、根野菜もしっかり柔らかくなるまで煮ましょう。
これで高齢者も安心して食べられるおせちに近づけます。
おせちが食べたくない高齢者には、いっそのことハンバーグに変えてみましょう。
近年では、高齢者がジャンクフードを好む傾向があり、正月料理として出されてもそこまで拒否反応を出す人も少ないのではないでしょうか。

時代は流れ、変化しています。そこに風習だけが取り残されている日本。
もっと自由に選択し、生きる時代です。
高齢者の皆さんも選択していいのです!
なんとなく「お餅」を食べなきゃいけない雰囲気も無視していいのです。

より良い選択を行うためにも「おしるこ」をみて、考えの幅を増やしてみてもいいのではないでしょうか。

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