![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127222478/rectangle_large_type_2_0bf59883962edb29531073617de5c52b.jpeg?width=1200)
ひも一筋70年のメーカーが作ったオニヤンマ柄ハットが可愛かった話【森製紐・ヤンマガード】
一時、大流行をした虫除けアイテム「オニヤンマくん」。大型のトンボ・オニヤンマを模したもので、帽子やザックに取り付けることでアブやハチなどを寄せ付けない(かもしれない)という実寸大モチーフです。
私も検証記事として専門家さんの見解を取材し、過去に記事を執筆しました。
私個人としては、虫除け効果は正直わからないけれど、虫好きキッズにモテるし、オニヤンマの生態を知るきっかけにもなるし、なんだかユニークだよねという見解に至りました。
シビアに「虫除けできるのか、否か!!」というパフォーマンスを論じたいのであれば、各製薬会社から発売されている虫除けスプレーを入手するのが手っ取り早いのではないかと思います。一方、費用対効果や時間対効果ばかりが取り上げられるこの世の中で、このようにユニークで実験的な商品が出てくるのは乙なもの。
その中で新たに見つけたのが、オニヤンマ系おもしろグッズ「アウトドアハット(ヤンマガード)」でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1704869300256-Orih6ybBSC.jpg?width=1200)
今回はヤンマガードの紹介と、1シーズン使ってみた感想をお送りします。
ヤンマガードってどんな帽子?
ヤンマガードとは、オニヤンマをモチーフにしたアウトドアハットです。
後頭部にオニヤンマ風の刺しゅうが施されてあったり、あご紐にオニヤンマを彷彿させる色使いが用いられていたりと、オニヤンマ概念風アイテムになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1704869370370-Ks2jhiQJ21.jpg?width=1200)
概念風メイクや概念風ネイルなど、概念系の装いもファッションのひとつとなってきていますが、アウトドアにもこのようなアイテムがあるのは面白いですね。
メーカーさんとしては、虫除けのために虫が苦手な方にぜひ手に取ってほしいということですが、個人的にはむしろ昆虫好きな人が積極的に概念コーデを楽しむ際によいのではとも感じています。
本体には撥水機能付きのナイロン素材を採用。水が付着しても染みこまず水滴状になって表面に付いています。この程度であれば叩けばパラパラと水が落ちていくので、フィールド遊びにもぴったりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870079480-8IRcQbVCuO.jpg?width=1200)
帽子内側のおでこがあたる部分(びん皮部)には吸汗速乾素材を採用し、汗をかいても快適に使えるような工夫が施されています。
実際にヤンマガードを被って出かけてみた
筆者も実際にヤンマガードを被ってお出かけをしてみました。
①動物園
家族連れで訪れることの多い動物園へ、ヤンマガードとともに馳せ参じたわたくし。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870260342-ADsEzAIWlu.jpg?width=1200)
かなりの酷暑日だったため、猿山全体にはミストが散布されていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870352256-PLPSSvBcO0.jpg?width=1200)
そしてこのミスト、結構人間にもかかる。下手したら小雨程度には濡れてしまいます。ここで役立ったのがヤンマガードの撥水機能でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870474655-Za2vDL72dD.jpg?width=1200)
頭を濡らすことなく、気持ち良く涼を感じられるのがポイントです。
帽子の本体もかなり軽くコンパクトに折りたためるため、必要なタイミングでサッと取り出せるのもグッド。夏のお出かけや行楽にも有用だな、と感じられる出来事でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870560652-2v4zPF1HUt.jpg?width=1200)
②登山
ヤンマガードと登山をしてきました。向かうは秩父・武甲山。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870819195-K8qZuTQSfu.jpg?width=1200)
登山中はヤンマガードを被っていました。かなり薄手の生地を使っているため、蒸れることもなく快適な被り心地です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704870773595-5kUs6tmqZD.jpg?width=1200)
そして下山中、筆者は鋭く気付きました。
「あご紐が、めちゃくちゃ良いぞ、これ!!!」
そう、あご紐の柔らかさ・伸縮性・太さ、どれを取っても最高なのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704871264689-bNHQa7zwjI.jpg?width=1200)
急登で息が上がったときや、下山で自然と目線が下がるとき、これまでなんとなくあご紐に息苦しさを感じていました。かといって緩めすぎると突風に吹き飛ばされたり、ぶかぶかしてしまったり悩ましいもの。
ヤンマガードのあご紐は、柔らかさと伸縮性が共存しているタイプ。シビアにならずとも、なんとなく良い長さに調整すれば、あとは心地良くフィットしてくれます。
そして紐の太さも丁度良く顔回りに食い込むことも、太すぎて悪目立ちすることもありません。しかも黄色いラインがオニヤンマ風でなかなかにキュート。
これまでなんとなく装着してきたあご紐ですが、ここまで装着感のよいものは初めてでした。さすが紐メーカーさん……!!!!
ヤンマガードももちろん良いアイテムですが、別売りであご紐だけでも発売してほしいな、といち消費者として思いました。
「作ったことのない商品を作ろう」老舗紐メーカーの挑戦
ヤンマガードは、新たな挑戦をしてみようという企画会議から生まれた製品だそうです。そう教えてくださったのは、森製紐株式会社の広報担当・森善真さん。
森さん:これまで弊社は紐やゴム入りの織物などを使ったひも製品を企画・開発してきました。新商品の開発会議にて「今までとはまったく違った、作ったことがないような商品を作ろう」という方針になったのがスタートです。
そこから発売時期が夏だったことと、取引先に帽子メーカーがあったため、帽子に挑戦することに決定。さらにオニヤンマくんが流行っていたこともあり、オニヤンマ柄を取り入れるというアイディアが浮かんだといいます。
森さん:私自身、虫が苦手な上にハチに刺されたこともあり、アウトドアを心から楽しめていませんでした。しかしヤンマガードで少しでも虫をブロックできたらキャンプやハイキングでも、日常のお出かけももっと楽しくなるかと思っています。
ヤンマガードは日常から行楽まで、家族でかぶれるアウトドアハットでした
![](https://assets.st-note.com/img/1704873325843-1897czcgUB.jpg?width=1200)
オニヤンマ柄のアウトドアハットというキャッチーな切り口で心を掴み、使い心地や素材製、あご紐のクオリティで離さない。大阪の老舗メーカーさんの挑戦は、確かな品質のもと続けられています。
庭仕事や日常的なお出かけから、ピクニックやハイキング、キャンプまで。カジュアルに使えるヤンマガード。虫が苦手な人も、オニヤンマファンの人も、気になる方はぜひチェックしてみてください。そしてあご紐!絶対良いから試してみて〜!!!
<参考>
森製紐株式会社_公式サイト
「アウトドアハット(ヤンマガード)」プレスリリース_2023年8月10日