走ることについて語るときに僕の語ること
好きなことは自然に続けられるし、好きでないことは続けられないようにできている
小説を書く方法の多くを、道路を毎朝走ることから学んできた
小説家にとって何が重要な資質かと問われれば迷うことなく集中力をあげる
自分の持っている限られた量の才能を必要な一点に集約して注ぎ込める能力
集中力の次に必要なものは持続力
もし自分で決めたルールを一度でも破ったら、この先更にたくさんのルールを破ることになるだろうし、そうなったら、このレースを完走することはおそらくむずかしくなる
大事なのは時間と競争することではない。どれくらいの充足感を持って42キロを走り終えられるか、どれくらい自分自身を楽しむことができるか
大事なものごとはほとんどの場合、目には見えない(しかし心では感じられる)何かなのだ
本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものだ
とにかく目の前にあるタスクを手に取り、力を尽くしてそれらをひとつひとつこなしていく。一歩一歩のストライドに意識を集中する。同時になるべく長いレンジでものを考え、なるべく遠くの風景を見るように心がける
個々のタイムも順位も見かけも、人がどのように評価するかも、すべてあくまで副次的なことでしかない
まず重要なことはひとつひとつのゴールを自分の脚で確実に走り抜けていくこと
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