生まれた日にはもう、そんなこと言って泣いてた。
見えない壁に囲まれて
自分の言葉を掴みたくて泣いてた
赤く灼け濡れた肌で
おとなに眩しい光を放ってた
私の命は高い
この世界よりもずっと高い
果たしてこの世界に
私が生きてやるだけの価値はあるかな
顔を隠してばっかりで
確かめさせもしない臆病者のあつまり
もしほんとうにくだらない世界なら
こっちから願い下げ
でもいい世界なら
生きてあげなくもない
命 もらってよかったって
心から思えるくらい
生きてることに夢中になりたい
未来という言葉
いらない
今をさみしくさせる
立って歩いて
見たもの ぜんぶ信じたい
世界で一番いい誰かでなく
世界そのものを好きでいたいし
そうじゃなかったら
とてもかなしい
そうじゃなかったら
って
生まれた日にはもう
そんなこと言って泣いてた