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「●●さんは何歳ですか?」・・・直接相手に尋ねることってある?
ご質問
今回は、ゼロ初級の学習者に対する 「年齢の言い方の導入」の方法についての相談です。
9月に約 1 ヶ月、カンボジアにてゼロ初級の技能実習候補生たちにインターン指導をしますが、彼らが実際に日本に働きに来てから、年齢に関する表現で問題が起こるのを防ぎたいと考えての相談です。
指導予定の学校にて推奨テキストとされている『あたらしいじっせんにほんご:技能実習編』では第 1 課で、先生が学習者に年齢を尋ねる表現が出てきます。
数の導入ということもあり、年齢の言い方を覚えることも必要だと思いますが、現在の日本の社会では、あからさまに相手に年齢を聞くことはあまりしないと思います。
ましてや技能実習という職場でなかなか相手の年齢を尋ねる場面があるのだろうか、と疑問を持っています。
ちなみに『みんなの日本語:初級Ⅰ』第 1 課では、こちらも相手に年齢を尋ねる音声問題もありますが、「小さな子ども」に年齢を尋ねる表現もあります。
練習問題でも、相手に直接尋ねる表現ではなく、イラストの人物を見て「この人は何歳ですか」という客観的な質問の仕方で表現されているように思います。
『あたらしい~』のほうでは、「先生⇒学習者」への質問という形になっていますが、これは、「自分から相手に年齢を尋ねることはなくても、相手や上司から年齢を聞かれた場合にちゃんと聞きとって答えられるようにする」という意図で提示してある、と捉えればよいのでしょうか?
現場にできる限り即したシチュエーションを想定したフレーズを彼らに教えたいです。
そして彼らが自信を持って技能実習に取り組めるようにしたいと思っています。
「年齢の言い方の導入」について、効果的な導入の仕方や注意点等、篠崎先生のアドバイスをいただけるととても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご返事
現在の日本の社会では、あからさまに相手に年齢を聞くことはあまりしないと思います。
ましてや技能実習という職場でなかなか相手の年齢を尋ねる場面があるのだろうか、と疑問を持っています。
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