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「読むのが早い=読むスピードが早い」「読みが早い=予測が早い」・・・意味が違うのはどうして?

ご質問

先日、日本語超級者(在住暦20年以上の中国人、日本人と結婚し、日本語で中国語を教えられる中国語講師)から下記のような質問を受けました。

「付き合いがある」「付き合う」「付き合っている」の意味が若干異なるように感じる。
中国語では、「交往」という動詞が、日本語の「付き合いがある」「付き合う」「付き合っている」全てに該当するが、日本人に誤解されたら困る。
違いを教えてほしい。


そこで、私はこのように回答しました。
「付き合いがある」「は、男女関係なく使うが、
「付き合う」「付き合っている」は、期間を明示しないと男女関係を指し、期間を明示すると、男女関係があるかないか、関係なく使える。


ここからは、質問です。
このような、名詞と動詞で意味がずれる言葉は他にもあるのでしょうか?


私が考えた中では、「受ける」「受けが良い」「読む」「読み」というのを思いつきました。
お客様に受ける(笑いが起きる)
お客様の受けがよい(好印象を与える)

「読む」「読み」
読むのが早い(書いてあるものを、読むスピードが早い)
読みが早い(物事の先々の展開を見通す、予測するのが早い)


また、こういった現象が何故生じるのか、先生のお考えを聞かせていただけないでしょうか。

私が日本語の研究をするならば、ぜひ1つの論文のテーマにしたいような質問です。

参考論文がありましたので、リンクを貼っておきます。
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/files/JCLWorkshop_no4_papers/JCLWorkshop_No4_19.pdf


ご返事

「読む」「読み」

例に挙げられているような、

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