【読了】 #9 『超コミュ力』
『超コミュ力』
著:田村 淳
芸能界随一の司会者 田村 淳のコミュ力に関して赤裸々に記された本。
幾多の業界人・視聴者を虜にしてきた彼のコミュ力はどこからきているのか。
この年で過去の栄光に縋るのは恥ずかしいが、自分は小学生まで勉強面で『神童』と呼ばれていた。
中学受験を経て偏差値の高い中学へ入学し、神童っぷりを発揮しようと意気込んでいたが半年で路線変更。
『神童 of 神童』が大量発生していたのだった。
勉強の観点で自分は神童を引退、いや戦力外通告を受け、第二の人生を歩み始めた。この学校で生き残るにはどうすればいいのか考えた結果「コミュ力」だった。
頭が良すぎるが故にコミュニケーション力が欠如している友人が多いことに気づいた。(同期のみんなごめん!13歳のとんはそう思ったんです、、)
幸いにも自分はお喋り好きで瞬く間に「コミュ強」の座を自分のものにした。
そんな中学時代からはや10年。
面白おかしく伝えることが自分流コミュニケーション最大の武器だと思っていた。
この本に出会って価値観が180度変わった。
コミュニケーションとは「伝える」ことではなく、「聞く」ことだった。
様々な相槌を駆使する。淡々と相槌を打つのではなく抑揚のある相槌。
相手に気持ちよく喋ってもらうことで会話にリズムを生み、心地よい空間が生まれる。
それと質問力。自分の意見を言うのではなくとにかく質問をする。
一方的に話すだけではそれは会話ではなく演説。言葉のキャッチボールをすることで会話に深みが出るし、質問をすることでこちら側が興味を持っていることが相手に伝わるのでこれもまた、心地よい空間が生まれる。
彼の司会力はそこからきているのか。もう圧巻。ロンドンハーツを見る目はその日を境に変わった。
本当のコミュ力とは、相手に気持ちよく話させる力。
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