ルーティンを愛する事で、非日常に苦しんだ話
現在、午前3時。
キャンプに来ている。
阿蘇山のふもとらしいが正確な位置はよく分かってない。
ひとりで火を起こしてながめている。
ルーティンを作り、習慣のアップデートをする事に余念がない最近ではあるが、たまにこうしてルーティン以外の事をすると気付くことがある。
いつもの生活を送っていない事に対するもどかしさである。
毎日毎日積み上げているものを、雑に放り投げたような気持ち悪さがある。
この非日常を僕は望んだはずなのに、どこか
昨日までの自分と明日からの自分のはざまを空虚に漂う自分
という存在を、燃えゆく火の中に客観的にながめている。
普段酒を飲まなくなった、今日は飲んでいる。
昼からビールを飲み、食べ過ぎて気持ち悪くなり、21時には寝てしまった。
で、25時に目が覚めて、こうしてひとり。
原因はなんだろうか。
あのクソうまいビールだろうか。
無限に見続けられる焚き火だろうか。
あたりを薄明かりで照らす月だろうか。
この満天の星空だろうか。
一緒に飲んでいた仲間を置き去りに早々に寝てしまった自分だろうか。
5時になった。
月はお役御免で、空はもう白んできた。
太陽が今日を連れてくるみたい。
もう今日は寝ない。
火の番をしながら誰かが起きてくるのを待つ。
いいなと思ったら応援しよう!
この執筆活動が、僕の知らない誰かの人生のお役に立てたら、これほど嬉しいことはないなぁ。
そう思いながら、PCに向かっています。
応援していただけたらありがたいですm(__)m