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心の優先順位を守っていますか?
「これからはこれを大事にしてやっていこう」と、仕事や生き方の優先順位を変えることがあります。そうやって心の中の優先順位を変えた場合、実際の行動でも優先順位を変えないと意味がありません。でも、ここが連動しない場合も多いようです。
なぜ優先順位を守れないのか?
結論から言うと、意志の弱さとか、そういう問題ではありません。
例えば、仕事中心の生活をしてきたけど、何らかの「ライフワーク」が見つかった人がいるとします。仕事の予定や同僚との飲み会など、基本的に会社関係優先でずっとやって来たのを、変えようと思っています。
さて、実際に会社から帰ろうとした時に、同僚から声をかけられました。
「◯◯さん、この後飲みに行くんで、一緒に行きましょう!」
相手は、こちらが断るということをまったく想定していません。なぜって、いままではいつも参加していたからです。声かけも「当然行くでしょ?」というトーンです。
この場の雰囲気を壊さず自然にふるまうためには、いつも通りに、「行きましょう!」とか「いいね!」とか言いながら立ち上がることです。人は通常、自然なふるまいを選びますから、自然にふるまうと飲みに行くことになってしまいます。
人間関係が調整される
居酒屋で飲みながら「今夜は本当は、ライフワークにしたい◯◯の勉強会があったんだけどな…」と思い出すかもしれません。でも、もう飲んじゃってますからね。勉強会は無理でしょう。
心の優先順位を変更しても、身の周りの人間関係は、変更前の自分に最適化されています。だから、自然にふるまうと、以前の心の優先順位で行動することになり、乖離が生じてしまうのです。
ポイントは、「ちょっと気まずいのが普通なんだ」と知ることです。
当然行くよね?と誘ってくる人に対して、「行かない」と言うのって、抵抗があるし気まずさがあるかもしれません。でも、それこそが心の優先順位を守ることを実践するポイントなのです。
日常の小さな意思決定こそ勝負どころ
「行きたいところなんだけど、じつは◯◯を勉強しようと思ってさ」
例えば、こんな風に打ち明けてみる。相手は意外な顔をするかもしれませんが、実際ちょっと意外な動きですから、当然です。でも、こういうことを通じて、人間関係が調整されると、心の優先順位を守りやすくなっていきます。
心の優先順位を守るためには、日常の小さな意思決定にそれを反映させることです。気まずい感じや不自然な感じがむしろ当然なのだと理解して、それに影響されないこと。生き方をつくるのは、日常の意思決定の積み重ねですよね。
心の優先順位を守るのは、最初はちょっと摩擦があるかもしれません。でも、それが守れると、自分にもっと自信がついてくるはずです。
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