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人との繋がりを大切にする理由「16歳で亡くした後輩への感謝」
水泳の推薦で高校に入学。
16 歳の夏、大切な後輩を事故で亡くしました。
私が人との繋がりを大切にする理由。
「見返りを求めない、自分軸への他者貢献」を生きる軸とする理由。普段あまり考えなかったけど、コーチングを受けて考えることが増え、この機会に文字として残すことにします( ˶˙ᵕ˙˶ )ノ
■絶対に忘れたくない後悔
水泳の推薦で高校に入学。
70 人規模の部活でいじめをうけ、高2の時にクラスへも発展。いじめは学校中に知れ渡りました。しんどさに水泳ごと辞めてしまい、不登校になった 16 歳の夏。唯一味方でいてくれたのが
「一目惚れです!」
と、突然声をかけてくれた”話したこともない男の子”でした。不登校になる直前、1人で通学路を歩いていた時の一声。教室隣のサッカー部後輩。この時は、驚きや喜びの気持ちも湧かないくらいの精神状態でした。
後輩とは、この時しか話したことがありません。
連絡先も知らず、前略プロフィール経由で
「学校に来てほしい」と何度も連絡をくれました。家族と話すことすらも嫌になってしまった私は「連絡しないで」と反抗。テレビも見ず、SNSも見ず、誰とも会わず、ずっと家に引きこもっていました。
反抗し続けたまま
感謝も反省も言えず、後輩は事故で亡くなりました。
事故に遭ったお友達を後輩が助けようとしましたが、2人とも亡くなってしまいました。最期まで優しさに溢れる後輩でした。
連絡先・SNSをシャットアウトして、家に引き込もった後悔。これは、今でも忘れることができません。でも、絶対に忘れたくない。
後輩を亡くして泣き続けた夏休み
たまたま目についたテレビが、イングランド・リヴァプールFCのサッカー試合でした。その時、後ろでお父さんが「ビートルズの”Let it be”」をギターで弾いていた。Let it be とは「ありのままでいよう」という意味の歌で、ビートルズはリヴァプール出身。
その日から私は、リヴァプールFCのファンになりました。今思うと、後輩がなぜサッカーを好きだったのか知りたかったんだと思います。私は今でもリヴァプールFCが好きで、5年前に短期留学。昨年11月にも1人でリヴァプールに行ってくるほど、生き甲斐となる趣味ができたこと、後輩にはとても感謝しています(*^^*)
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■自分軸で他者貢献することの楽しさ
この原体験の前、私は人に対して興味がない人間でした。
友達なんていらないと思ってしまったし、水泳しか興味がありませんでした。だからいじめられた、誰のせいでもなく自分のせいだと今でも思っています。
「後輩の分まで、関わってくださる全ての人を大事にしよう。」
16歳ながらにそう思った私は、2学期から学校に行くようになり、自ら部員やコーチに謝りに行きました。たった数日で仲直り(笑)私のことをいじめていたボス(←言い方 笑)は、なんと私の教室まで謝りに来てくれました!笑 水泳部のみんなやコーチとは今でも連絡を取る仲。「16歳なりに、よく頑張った!」と、おさやを褒めたいです😎
この経験から「人が好き」になれて、「自責」で考える力がついた。水泳部にいた時はきっと「他人軸で自己貢献しかしない人間」だったけど、「自分軸で他者貢献することの楽しさ」を、残りの高校生活で知ることができました。自分に素直になろう!と自信を持って思えたのだと、今になって思います(*^^*)
■ウィルコム一緒に使ってください!
この原体験にはもう少し続きがあります。
元気に登校できるようになっていた2学期末。職員室へ向かおうと、校舎の階段を1人で降りている時
「僕と…ウィルコム一緒に使ってください!」
1人の男の子が声をかけてきてくれました。亡くなった後輩と同じクラスにいた男の子で、水泳部の後輩たちと仲良かったこともあり、いつも挨拶をしてくれる後輩の1人だったな~という認識。
■ウィルコム
現在はY!mobile。
当時はまだガラケー時代で電話は有料。
ウィルコム同士であれば無料という
当時は神様のような携帯でした(*'▽')
1台でも2台でも料金が変わらず
友達や家族、恋人と
ウィルコムをシェアする人々が増加😎
今の世代には通じ…ないよね( ;∀;)笑
頭に浮かんだのは亡くなった後輩。もう後悔したくない。どんな出会いも大切にしたい。まずはお話しだけでもしてみよう!とウィルコムを受け取ることに。そして半年後、彼は私の初めての彼氏になりました。ウィルコムくんと名付けます!笑
亡くなった後輩の代わり、ではなく「1人の人として好き」でした。そして、付き合った”後”に「亡くなった後輩が、私のことを相談していた相手だった」ことを教えてくれた。それがとても嬉しかったのを今でも覚えています。
ウィルコムくんとは1年くらいで別れてしまったけれど、初めての恋愛は楽しいことばかり。後悔なく、彼を大切にできました。そして私に「恋愛=楽しい経験」というのを教えてくれた大切な人の1人です。別れた後も1~2回会ったり、ウィルコムくんの地元の友達とは今でも遊ぶ仲だったり(笑)
ウィルコムくんとはもう10年くらい会っていないと思うけれど、連絡先は残っています。これが私とウィルコムくんのカタチであって、どんなカタチでも大切な人に変わりはありません^^
ここまで含めて、亡くなった後輩にとても感謝している「私の大事なお守り」となる経験です。
■もしあと「3日」で人生が終わるとしたら
もしもあと「3日」で人生が終わるとしたら、みなさんはどう過ごしますか?
私の第2の育て親であるおばあちゃん。とても大好きで毎週LINEをする関係でした。そして2年前、おばあちゃんが突然「余命 3 日」になりました。前職の営業時代、昇進がかかっていた大事な時期でしたが、人の命に代えられるものなんてない!翌日すぐに大阪へ行きました。
結果 2 ヶ月生きたけど、おばあちゃんはお金も時間も好きなように使い、生き様をずっと隣で見せてくれた。「幸せやわぁ」と毎日言っていました。お父さんが「ビートルズの”Let it be”」をギターで弾いていた時、おばあちゃんは静かに息を引き取りました。Let it beすごいなぁ。おばあちゃんがとても幸せそうで、涙は出ませんでした。
昨日と今日が変わらない。今日と明日が変わらない。「変わらない毎日が幸せ」と、ヒーローくん(=元彼)は言っていた。ヒーローくん、もしあと3日で人生が終わるとしたら、本当に変わらない3日間を求めますか?
人との関係をシャットアウトしたくなる気持ち、わかるよ!なんて言葉は無責任かもしれません。でも私はとっても理解できます。その気持ちも含めて、私は絶対忘れたくない原体験でした。だからこそ、ヒーローくんとの関係をシャットアウトすることはしたくなかった。
原体験以降、どんな出会い方であっても、人との出会いを大切にしてきました。完璧な人間ではないので、相手に辛い想いをさせてしまったこともあるかもしれない。悲しい言葉を浴びた経験ももちろんあります。
人でも仕事でも、嫌なところを見つけるのは難しくないかもしれない。でも、どんな人にも「良いところ」はあって、私は相手の良いところをたくさん見つけて「その人自身」を好きになるタイプです。
だからこそ、ヒーローくんに”連絡を閉ざさせてしまうほど傷つけてしまった”という事実に、とても申し訳なさを感じて落ち込んでいるのだと、コーチングを受けて気づきました。ただ同時に、私はヒーローくんを傷つけたいと思ったことは一度もない。とても不器用で自分を過信していたけれど、あの時なりにヒーローくんのことを毎日大事にしていた。本気で好きだった。そんな自分に自信を持とう!そう思うこともできるようになりました。
どんな出会いでも、どんなカタチでも、関わってくださった全てのみなさんが私にとってとても大切な方々です。そんなみなさんを、これからも大切にします。